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彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)
 
 

彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ) [新書]

石持浅海
5つ星のうち 2.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

〈わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ……〉
中条夏子は、かつての同僚で親友だった黒羽姫乃を刺殺した。
舞台は、旧知の経営者らが集まる「箱根会」の夜。
愛した男の命を奪った女の抹殺は、正当な行為だと信じて。
完璧な証拠隠滅。夏子には捜査から逃れられる自信があった。
さらに、死体の握る“カフスボタン”が疑いを予想外の人物に向けた。
死の直前にとった被害者の行動が呼ぶ、小さな不協和音。
平静を装う夏子を、参加者の一人である碓氷優佳が見つめていた。
やがて浮かぶ、旧友の思いがけない素顔とは……?


<著者のことば>
当然の話かもしれませんが、被害者のことを最も考えているのは、犯人です。
それは、被害者が被害者になる、つまり死んでしまってからも変わりません。
被害者の方にも、生前から犯人への強い思いがあったのなら、それは死してなお変わらないでしょう。
本作では、そんな犯人と被害者との、誰よりも濃い関係を描いてみました。
あなたは、どちらの立場で読まれるでしょうか。

内容(「BOOK」データベースより)

“わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ…”中条夏子は、かつての同僚で親友だった黒羽姫乃を刺殺した。舞台は、旧知の経営者らが集まる「箱根会」の夜。愛した男の命を奪った女の抹殺は、正当な行為だと信じて。完璧な証拠隠滅。夏子には捜査から逃れられる自信があった。さらに、死体の握る“カフスボタン”が疑いを予想外の人物に向けた。死の直前にとった被害者の行動が呼ぶ、小さな不協和音。平静を装う夏子を、参加者の一人である碓氷優佳が見つめていた。やがて浮かぶ、旧友の思いがけない素顔とは。

登録情報

  • 新書: 208ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2011/10/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396208944
  • ISBN-13: 978-4396208943
  • 発売日: 2011/10/26
  • 商品の寸法: 18 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 198,936位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By say3 トップ1000レビュアー
扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)君の望む死に方 (ノン・ノベル)に続く<碓氷優佳>シリーズ、第三作。

ある思惑を胸に旧知の集まりに参加する犯人(女性)。そこにはかつての同僚(女性)もいた。
集まりの夜、殺人が起きる。殺人の瞬間は(倒叙モノなので)きっちり書かれている。
翌日、被害者が発見された時、彼女は手にカフスを握っていた。
疑われるのはカフスの持ち主である男性。皆の疑いの目は彼に注がれる。
犯人は早く警察に介入して欲しいのに、本当に彼が犯人なのかどうか・の議論が始まってしまう。
たまたまその場に参加していた<碓氷優佳>は、冷静な意見をはさみ、時に議論を誘導する。
そして、警察が介入する10分前、犯人と優佳の対話による対決が始まる・・・。

広義の「閉ざされた山荘」、「共感するのが難しい動機」「警察未介入」、「果てしない議論」、と
石持作品のエッセンスは詰まっている。
そこに<碓氷優佳>の、どこか感情の欠けているような「鶴の一声」が突き刺さり、犯人は追いつめられていく。
大まかなストーリー展開は想像がつくので、どんな矛盾点を彼女が突いてくるのか・に興味を持ちながら読み進めたが・・・
この矛盾点はアリなのか?
作中で優佳は「男性にはピンと来ないかもしれません」と言った。女性ならみなピンとくるのだろうか?
女性読者の意見が聞いてみたい。

以前は三部作と公言されていたシリーズであるが、掉尾を飾るような話の内容ではない。
次もあるのか?
不安と期待をない交ぜにしながら待つことにする。

あと、最近の石持作品に多い<間章>や<「男女」の描写>は今作ではない。過去二作の読者で「あれがあるかが心配」
な方もいるかもしれないので書き添えておく。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 花鳥
犯人が間抜けすぎ。この程度で完全犯罪をしようとは・・・。そりゃあ、探偵役にしてみれば、楽勝でしょ。結果、碓氷が犯行を暴いても、爽快感がないし、むしろ嫌味にも感じる。過去2作も読んでいるが、今回の彼女には、まるで魅力を感じなかった。
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By mutantmogura トップ1000レビュアー
本シリーズ三作目は、シリーズ中で最もテンションの低いものだった。
「扉は〜」はシリーズ化が意識されていたかどうか分からないが、その設定の妙と密度の濃さに驚いた。
続く「君の望む〜」は、シリーズ作品としてのマンネリ化を避けた工夫が、うまく嵌った高いリーダビリティの作品だった。
しかし、シリーズ掉尾のはずの本作は、そのレベルの低さに驚く作品だった。

本シリーズは彼女を描くためのものである。
つまり本作のレベル、密度、テンションの低さは、描かれるべき彼女の存在を、著者が重要視していないということなのだ。
シリーズ作品は、著者が進んで作るものと、不本意ながらのものとがある。
本作は、その不本意ながらの作品だったのではないか、と考えてしまう。
そのくらい、本作は著者の作品としてはレベルが低い。

なにしろ、ロジックが緻密ではない、というのが致命的だ。
カフスボタンをめぐる展開は、これでいいのか?と唖然としてしまった。
いくら極限状態という設定とはいえ、そこはフィクションである。
しかも著者のミステリなんだから、当然のごとく緻密なハイレベルのロジックが展開されるものと期待するのが読者というものだ。
悪い意味で読者の期待を裏切る作品、という厳しい言い方をしたくなる。

本シリーズは実に面白い設定なのだから、本作で終わりにして欲しくない。
もっと濃厚なロジックの、そして底意地の悪いイメージと読後感を残す作品を期待したい。
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