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彼らが写真を手にした切実さを―《日本写真》の50年
 
 

彼らが写真を手にした切実さを―《日本写真》の50年 [単行本]

大竹 昭子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

本書は森山大道・中平卓馬から、90年代以降の新潮流を作った佐内正史からホンマタカシまで、「生きること」と「写真」が切っても切れない10人の写真家を語る、写真の核心に触れる本です。戦後写真の黄金時代から、荒木経惟・篠山紀信の時代を経て、次世代写真家=佐内正史、藤代冥砂、長島有里枝、蜷川実花、大橋仁、ホンマタカシに継がれていった《日本写真》とは何かが、写真家の生き方を通じて見えてきます。いわば欧米の写真表現とは一線を画する、コンセプトや意味からの自由さや、意識と無意識のはざまの感覚などの、日本の写真ならではの表現を、著者はこの本で《日本写真》と呼び、その独特な豊かさ・面白さを、言葉の力で紡いだ、今までにない、魅力的な写真論です。写真の不思議さを体現する中平卓馬の写真的覚悟を後書きとして括る本書は、読む人に写真家という不思議な力をもった人たちへの強い興味を喚起させ、人間の感受性の奥深くに問いかけます。

内容(「BOOK」データベースより)

森山大道、中平卓馬、荒木経惟、篠山紀信、佐内正史、藤代冥砂、長島有里枝、蜷川実花、大橋仁、ホンマタカシ―現代写真家10人の仕事から“日本写真”を考える。

登録情報

  • 単行本: 304ページ
  • 出版社: 平凡社 (2011/6/21)
  • ISBN-10: 4582231195
  • ISBN-13: 978-4582231199
  • 発売日: 2011/6/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 302,242位 (本のベストセラーを見る)
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著者の定義する「日本写真」とは何か。もはや大家となってしまった森山、中平、荒木、篠山への93,94年頃の文章、そして佐内、藤代、長島、蜷川、大橋、ホンマといった(語弊はあるかもしれないが)現役バリバリの面々への08〜11年の文章。それらの加筆・修正と、いくつかの書き下ろしから追いかける。それはまさにタイトルによる写真家たちが「写真を手にした切実さ」なのだという結論が導かれる。
「生命と現実との共振関係のなかで撮られる写真は、曖昧で、わかりにくく、なにを伝えたいかを言葉で言い表しにくい。だが、その行為に必然性を感じる者はそれをつづけていくだろう。」という日本写真の行為を、僕はなんとなく気づいていたのかわからないけれど、この結論にとても納得する。写真に対するなにかもやもやっとしたものを言葉にするなら、この本が全てだとは言わないけど、いくらかはこの本に書いてることだと思う。この引用に続いて「それを解き明かし、文脈を与えていくのは言葉の仕事である。」とあるように。

また読み直す気がする本。

内容とは直接関係ないところだけれど、収録されてる写真は小さく、少なく、で結局googleで画像検索しながら話を追うことになってしまったのが残念。
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 私は大学で写真の論文を執筆する際に、この本に出会いました。
 多くの写真論を展開する著書を読みあさったのですが、
 写真表現の技術や、あるいは精神性にのみ着眼したものが多く、
 写真、あるいは写真家の本質を追求するようなものは少なかったように感じました。
 しかしこの大竹さんの著書は、作品と言っていいほど文章が洗練されており、
 そして外面は小説やエッセイのように軽い風貌をしているにも関わらず、
 内容は論理的な部分と感情的な部分のバランスが絶妙で、「これこそ写真だ」
 とよべる内容がスマートに「描かれていた」と感じました。
 インタビューもかなり労をかけたことが伺え、本当に参考になりました。
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大竹さんは、小説や評論や書評や旅行記など色んなものを書かれているとても多才な方。私も幾冊かは読んでいますが、今までで一番この本が面白かったです!!副題は日本写真の50年となっているし、わりと難しげな展開があるのかなと思っていたのですが、そうではない。そうではなくて、それぞれの写真家達の生い立ちやら写真との出会い方、写真家としてやっていく上での苦悩などをていねいに取材したりインタビューしたりする中で、結果的に日本写真の50年が浮かび上がってくる感じ。もちろん彼女自身の考えもプロローグとエピローグで語られているのだけれど、この50年の中で誰と誰がどこで出会っていたかとか、編集者達がそれぞれの写真家達に出会ったときの印象だとか、そういう細部の記述までがとても生きた情報として日本写真論を支えている気がした。正直言って写真家達の活動について詳しくないし、写真を見たことがない写真家さんもいらっしゃったのですけど、エピソードが豊富なせいかそんなことは後回しでどんどん読んでいけるし、それぞれの立ち位置の違いもくっきりとあぶりだされてくるしで、本当に面白く読み応えがありました。日本写真の50年について、こういうアプローチはあまりなかったのではないのかなぁ。大竹さんだからできたのではないのかなぁ。さらさらと書かれているような印象の文章だけど、これはなかなかの労作なんじゃないかなぁ。そう思っています。
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