佐野さんは、谷川俊太郎の三人目の妻だったひとだ。
今は離婚して、シングルでいる。成人した息子さんがいるようだが、
ほぼひとり暮らしのようだ。
お友だちがたくさん。一緒に料理したり、麻雀したり、お仕事の依頼もいっぱい。
充実した、老境ではありませんか・・。
ところが、この佐野さんにして、やはり、老いや癌や孤独、
焦りは嵐のように日々渦巻いている。
よくある達観や、諦観、という見せかけのかっこつけはない。
日々、熱く、または淡々と生きる。自分のばばあ振りに驚きながら、堂々と生きる。
こういうエッセイいままで、日本になかったなぁ。
自在で、魅力的な語りくち。
老い、ひたすら恐がるのではなく、自然体で行こうよって思えてきます。