第二部は、第一部のラストシーンから約30日後、情勢を引き続く形で始まります。
平和になったはずの日々で艦隊の果たすべき役割は何か?、が
物語の基本的なテーマになり、異星人の問題が大きな命題となります。
アライアンスの政治、艦隊内の状況、シンディック宙域の変化、
艦隊が人類の代表としての意識を持つかどうか、という流れです。
今回は比較的、澑めの巻なので、モヤモヤがたまりやすいです。
(今までと異なり)引っ張って終わる展開ですので、
まだ読んでいない方は、次巻を待って購入でもいいかもしれません。
伏線に対する展開が透けて見えたりしますが
うまい返し方をする場合もあって、作品水準は今まで通りといって良いと思います。
ただ、明確な目的があった第一部と異なり、ギアリーや作者の迷いが感じられます。
選択肢が多いだけにヤキモキしたり、作品としての爽快感が薄れているようです。
作者が先を急いでサラっと筆を進めたりしてしまっている印象もあります。
銀河英雄伝説のラインハルト・フォン・ローエングラムのように
独裁者になってしまえばいいのに、と感じさせてしまう点は、
今後どのように解消されていくのでしょうか。
異星人関係の描写は不得手でないかと感じました。
異星人ものでは「神の目の小さな塵」の方が今のところ優れていたと感じています。
肝心の戦闘の描写も異星人相手だと、アッサリになりやすいのですよね。
今のところ、明快だった1部より劣るかなぁ、と思いますが、
次巻に期待したいと思います。