シリーズ第4巻は第3巻と直接繋がっています。私が3巻を読んだ時点では既に本書が出ていましたので、やきもきする必要がなかったことはよかったです。本書ではシンディック、異星人に続いて新たなる脅威が顕在化します。それにギアリーとリオーネの関係がくるところまできます。どう捕らえるかは読んでのお楽しみとして、本シリーズも後半戦に突入し艦隊の数もずいぶんと減り、いい加減アライアンス艦隊も故郷に帰らなければ戦闘不能になってしまいます。
本筋とは別に作中なぜシンディック上層部は自滅的な選択を改めることができないかリオーネは、上層部が過ちを認めるとすべてのシステムに対する疑いに繋がり、過ちを認めて状況を変えるより、破滅の道を歩みつづけるほうがずっと楽で安全だと解説しています。これってまさに過ちを認めないどこかの国のお役所と一緒ですよね。だから彼らは決して失敗したことを認めようとはしないんですね。このシリーズは面白いだけでなく何かと勉強になります。
SFというジャンルは思ったより市場が小さいのか、組織マネジメント、政治、硬派なギアリーの苦悩などたくさんの切り口があって、もっと本シリーズは話題になってもいいのにと思うのですが、好きな人だけが楽しむという、SFの限界なのでしょうか?