鬼はどこに?
あらすじ
人に潜む奈落の闇よりも深く、地獄の鬼より恐ろしいもの。
第22回小説推理新人賞受賞作「影踏み鬼」他4篇を収録した、
人間の業を描く5つの物語。時代小説に新風を吹き込む短編集。
感想
どの作品もレベルが高く綺麗にまとまっていますが、
中でも秀逸なのは五編目の『奈落闇恋乃道行』
よめた、と思ったらそこからさらに数捻り。
ちょっとひねり過ぎでは、と思わなくもありませんが
人の業がほとばしり、最後に明かされる
そこまでしてやらねばならなかった一つの行為に
すさまじさを感じました。
謎と、その謎を生み出してしまった人の執念、
その両者が上手くかみ合ったお手本のごとき名短編集でした。
読んでからの一言
なんであんまり注目されてないんだろう?