前回はちょっとマルクの影が薄いかな、と思っていたのですが
今回は内容、展開ともに楽しく、ハートフルかつシリアスもあり、大満足でした!
話はエルミナの婚約者である枢機卿ヴィルヘルムが絡んでくるようで、
裏には<アルス・マグナ>にも関係している一面があるようです。
そのせいもあってエルミナとカナメはマルクにも秘密で列車へと乗り込むのですが、
なんの運命か後を追ったマルクにセリアが乗り合わせ、物語は展開していきます。
今回は色々な人達の思いや展開が重なり合っていて、とても読み応えがあります。
マルクが前回のカナメの行動に動揺しつつも、エルミナに置き去りにされてしまい
「信頼されていると思っていた」とちょっと落ち込んだりしたりするのも、
マルクの中で色々と育っている気持ちですね。
その一方で、エルミナもカナメのような同年代の娘のほうが気が落ち着くときもあると
やや斜め上な自己完結をしているのは、相変わらずですが(笑)
列車でのエルミナとカナメのいわゆるガールズトークも、初心な感じで可愛らしかったです(笑)
そして今回の準主役のセリア。
個人的に女性キャラの中ではセリアがお気に入りなので、彼女の過去と現在の葛藤には
とても惹きこまれました。
アルバとセリアの男女ペアも、過去を負いつつプライドのある大人の色香にも魅せられます。
二人のやりとりや、セリアがアルバの言葉を思い出すシーンに、これからも応援していこうと
ひっそり決意しましたね(笑)
マルクといい、アルバやセリアといい、本当に根っこの部分が優しすぎて切ないですね。
帰りたいという思いに気付くセリアが忘れられません。
後半はマルクが執事としてもマルク自身としても、エルミナとそのお屋敷の住人たちを
どんなに大切に思っているかが伝わってきます。
またエルミナは揺り籠に囚われる前兆の症状が出てきていて、逃れるのは困難だったようです。
エルミナのマルクに思いを寄せながらも、どこか諦めたような儚い心情があるのは、
まだまだ色々と理由があるようですね。
主と執事の恋愛事情も気になりますが、仲間同士の結びつきが素敵な作品なので、
そちら方面にも期待しています。