影執事シリーズの3冊目です。
今回のお話はアイシャに焦点が当てられた、過去と向き合うややシリアス寄りの
展開でした。
しかし随所に散りばめられたおとぼけ風味のコメディは相変わらず面白いです!
特にやられ役兼脇キャラのその後の人生模様、とかですね(笑)
全体としては、敵であったカナメ達が仲間になっていたり、ドミニクの意外な人物像が垣間見えたり
と、リズム良く面白い展開が待ち受けていました。
個人的にはアルバの株が急上昇です!
そしてマルクがアイシャに対して、彼女がエルミナのために笑顔で傍にいることは
知っている、でもエルミナが笑顔になれたからといって離れていいということにはならない、
と思うシーンは胸が詰まりました。
それはエルミナがマルク以外に微笑みを見せた時、彼もまた一瞬であるけれどもアイシャと
同じように考えてしまった出来事があったからだと思います。
心の哀しみと矛盾に気づいていけることこそがマルクの優しさだなあと、やはり
彼がますます好きになりました。
例え恋愛ごとには乙女心知らずのカナメ曰く唐変木であっても(笑)
そしてマルクとエルミナの関係にもほんの少し進展がありました。
進んだというよりは深まった、というほうが正確でしょうか。
一番最後のシーンで、エルミナがマルクに要求したことが、とても胸に響きます。
マルクがエルミナを「お嬢様」と呼ぶのは、今回が最後かもしれません。