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影の獄にて
 
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影の獄にて [単行本]

L. ヴァン・デル・ポスト , Laurens Jan VAn Der Post , 由良 君美 , 富山 太佳夫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

異常な環境の中、人種間の差異を飛びこえてなされる人間の深部における“和解”というテーマを著者の個人的体験に基礎をおき、見事に展開する感動的ドラマ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

由良 君美
1929年東京都に生まれる。学習院大学哲学科・英文学科各卒業。慶応義塾大学大学院修士課程修了。英文学専攻、慶応義塾大学助教授、東京大学教授

富山 太佳夫
1947年鳥取県西伯郡に生まれる。1973年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻、19世紀イングランド小説。青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 277ページ
  • 出版社: 新思索社; 新装版 (2006/10)
  • ISBN-10: 4783511934
  • ISBN-13: 978-4783511939
  • 発売日: 2006/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
「影さす牢格子」、「種子と蒔く者」、「剣と人形」の3部作で構成されており、それぞれクリスマスの前夜、朝、夜と題され一冊に纏められているが、元々は第一部が1954年に出版され、1968年に第二・三部が増補される形で本書の形となったそうだ。
ちなみに、映画「戦場のメリークリスマス」は、この第1部と第2部を題材に構成されている。
映画だけを観て今ひとつ理解に苦しんだ点も、本書を読むことで理解することができる。
第二次大戦中のインドネシアでの日本軍の捕虜収容所を舞台に、極限の状況下での人種間での深部での和解がテーマになっているのだが、ハラとロレンス、セリエとヨノイ、セリエと彼の弟、ロレンスと少女など様々な人間関係の葛藤と和解が丁寧に描かれることで非常に厚みのある物語となっている。また、戦争そのものを透過した視点で書かれており、戦時下という状況はあくまで物語の舞台と無理に割り切らなくとも、ことさらどちらか一方の文化を貶めて書いているという事もない。
現代の我々日本人には既に神国日本的な無邪気な幻想に自己を埋没させることは、もう既に無くなっているので、一見古い日本人の話として他人事に見えるかもしれないが、集団と個の関わり方、自分以外の何かに無意識に囚われ「影の牢獄」を切り離すことができないでいる姿は、日本人のDNAとして今でも引き継がれていることを感じずにはいられなかった。
既に日本語訳が発刊されて30年余りになるが、これからも多くの人に読まれるべき本だと思う。
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