待ちに待ったビジョルドのファンタジー第二段がついに登場。
前作の主人公カザリルの境遇もすごかったが、今回のヒロインのイスタ(40歳!)のそれも
勝るとも劣らない。若くして政略結婚で国王の後妻となるが夫と死別し、先妻の子が即位してからは
周りから狂人とみなされ、自分の子供が王位を継いで実家で老母を看取った後
人生を振り返り、贖罪のための巡礼を思いつく。その旅の途中で亡夫の寵臣の子と出会うが・・・。
ビジョルド作品の主人公たちは決して運命には恵まれていない。前作のカザリルが病み上がりで
無職の中年男として登場したように。しかし主人公たちは決してあきらめたりはしない。
自分の才能や能力を生かして運命に抗い、自ら幸福をつかみとっていく。だからヒロインの境遇に
びびらず、是非この作品を手にとっていただきたい。読み始めたら止まらない面白さを保障します。
あと本作だけでも読めないことはないが、前作からの伏線などがあるので、そちらからどうぞ。