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影の告発―千草検事シリーズ 土屋隆夫コレクション (光文社文庫)
 
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影の告発―千草検事シリーズ 土屋隆夫コレクション (光文社文庫) [文庫]

土屋 隆夫
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「あの女が…いた…」そう言って、デパートのエレベーターの中で男が死んだ。手がかりは、落ちていた名刺とこの言葉だけ。被害者の周辺から疑わしい人物の名前が挙がってくるが、決定的証拠が掴めない。そして被害者の過去の鍵を握る少女の影。千草検事と刑事たちは真実を追いかける―。日本推理作家協会賞受賞の名作。

登録情報

  • 文庫: 474ページ
  • 出版社: 光文社; 新装版 (2002/03)
  • ISBN-10: 4334732976
  • ISBN-13: 978-4334732974
  • 発売日: 2002/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:文庫
1963年 第16回日本推理作家協会賞受賞作。

満員のエレベータの中で、光陽学園校長 城崎が殺害された。混雑にまぎれて、何者かが毒物を注射したのだ。手掛かりは、一枚の名刺と、被害者が最後に残した「あの女がいた」の一言。千草検事は、一人の男に焦点を絞るが、完璧なアリバイに捜査は難航する ・・・

昨年物故された土屋隆夫さんの千草検事シリーズ。千草検事と、刑事たちが地道な捜査で、アリバイを崩していくという本格ミステリ。都内で事件が発生した時刻、容疑者が遠く長野県小諸にいることを、観光地のスナップ写真や第三者の証言、そして現地での落し物が裏付けてしまう。カメラを使ったトリックは分かりやすいのだが、それ以外は見破ることが難しかしい。

千草検事が、容疑者の悲しい過去に迫るとき、第2の殺人事件が発生してしまう。ここにおいても、容疑者のアリバイは完璧なのだ。千草検事は、日常の様々な出来事から、事件解決のヒントを得て、自身でそれを検証していく。シリーズの真骨頂というところか。

トリックに強引なところはないし、納得のいく種明かしをしてくれる。

ここまでは、端的にいうと、2時間サスペンスドラマ。いわゆる土曜ワイド的な作品。

本書では、各章の冒頭に、正体不明の少女のモノローグが綴られる。事件に深い関わりを持っているのだが、ここも一つの謎を形成している。このモノローグの意味がわかるとき、単なる謎解きに終わらせない味わいを感じることができるだろう。

地方の中高生の描写があんまりなのと、千草検事がそれほど魅力的ではないのが、難点ではあるかな。幼い子を殺人事件に絡ませているのも、ちょっといただけない。
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