明治以降の東京の歴史がコンパクトに非常に良くまとまっている。
東は亀戸、北は浅草・上野、西は四谷・九段、南は高輪をはじめ
江戸城、銀座、東京駅、御茶ノ水駅、上野駅、
万世橋駅、汐留駅など当時の写真絵はがきと
現代の写真との対比から各所の変遷がわかる。
また江戸古地図と現在の地図も掲載されており、
かつての屋敷位置もわかる。
写真を写した方向が地図に記載されているため
どの角度からどのように見えたのかもわかり
当時から残る建物や今では無くなった建物、
ニコライ堂のように当時は見えていても
今では高層ビルに覆われて見えなくなった
建物の様子がたいへんわかりやすい。
それにしても、明治大正昭和と維新以降の
東京の発展は目覚しいものがあったのだなと思う。
また、昭和初期の東京の生活レベルは
想像以上に高いことも垣間見えて
あの戦争で失われたものは、
尊い命だけではないと感慨深くなった。
震災や戦災を生き抜いた景色、失われた景色を
コンパクトにまとめた良い本と思う。