登録情報
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・岩波文庫の河野与一訳
・中央公論社の「世界の名著」シリーズの清水富雄、竹田篤司訳
・工作舎の西谷祐作訳
どれか一つ翻訳を読めと勧めるのであれば、私は河野与一訳を私は勧める。
原典でライプニッツを読み始めると、河野与一の訳の卓越さに気がついてくる。
河野訳は、翻訳されている単語の一つ一つに関して、自分が知っている
原文の意味範疇よりも、圧倒的に広い範囲を捉えているという印象を常に受ける。
河野与一のライプニッツを読むと、あらゆる辞書を紐解かねばならないという
強迫観念に駆られるが、彼の訳語の卓越さの前にあきらめてしまう。
彼の翻訳は原典が透けて見えるが、そこには必ず河野与一の影がはっきり見える。
他の哲学書の翻訳でこんな代物には出会ったことがない。
こんな翻訳の哲学書は他にはない。河野与一が訳しているベルクソンも良訳だが、
ライプニッツほどピッタリとはまっている感じはしない。それにベルクソンの翻訳は
他にも良訳はある。
私たちが名曲と言われているレコードを聴くとき、
その裏には、作曲家、演奏家、歌手、エンジニア、レコード会社の
全ての奇跡とも言える組み合わせにより成り立っているものが多い。
河野与一の翻訳もそれと同様のものではないかと思う。
この本を読むことで、ライプニッツと河野与一の両者を堪能できる。
その意味で河野与一訳のライプニッツはお得である。
日本語を理解できることの喜びを感じることができる。
たぶん、フランス人にこの喜びは味わえない。
哲学書を読むことが好きな人。日本語の文章を読むことが好きな人。
フランス語が好きな人。
もちろんライプニッツに興味がある人。
全てにこの本をお勧めします。
それよりも、本好きにはとりあえず購入をお勧めします。
とにかく、お勧めの一冊です。
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