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形而上学〈下〉 (岩波文庫 青 604-4)
 
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形而上学〈下〉 (岩波文庫 青 604-4) [文庫]

アリストテレス , 出 隆
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する」という一文から始まる本書を読む者は、師プラトンの説に対するアリストテレスの激烈な批判に目を見張らされるだろう。ここには、「真理も友もともに敬愛すべきであるが、友より以上に真理を尊重するのが、敬虔な態度である」といういかにも哲学者らしい彼自身の言葉の実践があるのである。

登録情報

  • 文庫: 457ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1961/02)
  • ISBN-10: 4003360443
  • ISBN-13: 978-4003360446
  • 発売日: 1961/02
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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プレソクラテスにおいてはプュシス=自然はかっちりした本質を持っておらず、
生々流転、変化するものでしたがアリストテレスがこの形而上学できちんと枠にはめました。
その枠を元に直進する時間、世界の全てが最後の審判まで一直線に収束する世界を作ったのは、
パウロ、アウグスチヌスといったキリスト教神学者ですが。
いずれにしろ、この書物で何かが変わっているのです。
アリストテレス自身の自然学も場所など、その上で動く自然物の枠組化する過程ですが。それも形而上学を成功させるための土台作りです。
思えばライプニッツのモナドもカントの物自体もアリストテレスの目的論、遠近法をめっちゃ精緻化しただけでした。
あるいはアリストテレスに逆らって思考した、ディオゲネスやクリュシッポスも参照してください。
ニーチェやスピノザも外せません。
アリストテレスの無際限への批判としての無限論がスピノザのエチカでした。
いずれにしても西洋哲学の最高峰。味わってください。
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24 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tatchan VINE™ メンバー
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今まで、アリストテレスを読まずに、現代の西洋哲学や日本の哲学を色々と見てきて、初めて『形而上学』を読んで、正直驚いた。今、哲学と呼ばれるものの全ての原形がここに含まれているのである。「全ての出発点はここにあったのか!」という発見の驚きと喜びがあった。それは初めてカントを読んだときの感動にも通ずるものがある。哲学のオリジンはギリシャ哲学にあり、現代の哲学はあーだこーだ言いながらそれをこねくりまわしているだけなのかも。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アリストテレスを読んでみようとする人は、おそらくプラトンの著作を読んだことがある人ではないでしょうか。哲学の流れからしても、これが一般的な順序のようです。

プラトンは、世界のあらゆる事物を純粋化して、いったんイデア界という空想の世界に持っていってみる。つまり頭で考えてから世界を観てみるような、人間界の外の理想郷から見下ろした方が上手く説明が付くというような、そんな考え方の人だと思います。
ちょっと非現実的なところのある考えでした。

アリストテレスは、『形而上学』の中で、もっと私たちが見ている・体験している実際の感覚を常に意識しながら書き進めていて、考え方はより身近です。「個々の感覚的事物」という言葉が何度も出てくるし、一緒にあれやこれやと、考えられると思います。
読んで良かったことは、彼が古代人には思えなかったという親近感が味わえたこと。

「存在」ということを考える時も、私は今まで、物体がなにで出来ているかというような物理学的な発想しか思い浮かばなかった気がします。アリストテレスが論じる「存在」についての形而上学は、私たちにとって<それがある>というのは、どういう在り方なの? そもそも<ある>っていうのはどういう意味なの? という視点です。

ギリシャ語の<ある>は、…である・…がある・…だ。みたいなことが同じ言葉で、表現されているという言語学的な事情もあるようですが、存在についての探求は、そういう言語の問題以上に深みにハマって行きます。

過去や同時代の考え方を批判しながら、自分の論理を進めて行くので、ちょっとした哲学史講義としても読めます。

この著作は、哲学の教科書みたいなものだと言われていますが、正直、読み始めた頃は、かなり分かりづらくて、イメージが沸かない部分がありました。
プラトンのほうが、訳文も読みやすくてイメージしやすかったです(そもそもイメージの世界を語っているわけですから…)。

でも、分かりづらくて退屈でも、読んでいくうちに納得できる箇所が増えていき、あるとき、自分の視点・発想が切り換わっている感覚が味わえました。でも未だに分かってないと思います。

形而上学の哲学は、自分の思考の限界に触れられるものなのだと実感しました。
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