驚きました。今回が最終巻だったとは。
この作者さんの前作が10巻でしたので5巻くらいまではいくかなーと思ってたんですが,あっという間でした。
うーん,残念!
作者さんもカバー折り返しに書いてらっしゃいますが,
もっと不思議な話を読みたかった!昔の東京を見たかった!
という無念さがのこります。
最終的に忍の周りの謎が解き明かされた時点で終わってしまったのか…
結構レトロな雰囲気で個人的には超好きだったので...
もっと読みたかったなあ。
【ここからネタバレ含みます】
前巻で謎の建物に迷い込んだ忍。
ここで謎の白い影の人物に助けられます。
この後ちらっと前回の謎の少年と父が登場しますが,
白い影の人物と謎の少年が,これまでの謎を解きあかすカギとなってきます。
そしてなんと、懐かしの花仙が登場!そう、花瓶に宿ってたあの方です。
いつもの『不思議』の話なんですが,ユーモアあふれる面白い話となっています。
新キャラも登場!
このキャラももっと書いてほしかったなー。
その後,理由あって初絵さんが前回忍が迷い込んだ謎の建物に閉じ込められてしまいます。
ここで、白い影の人物の謎をはじめ,これまでの謎が解き明かされていきます。
忍の出生の謎,謎の少年,忍の父の秘密など…。
この巻では,忍が自分で「私には感情はわからない」と何度か口にしていますが,
これまでに比べると幾分表情が柔らかくなったような気がします。
そのあたりも,ぜひチェックしてみてください。
ただ,物語全体が静かな雰囲気なので、多少盛り上がりに欠けたような…。個人的に。
登場人物の感情や謎の答えが直接書かれるわけではなく,
読者に汲み取ってもらうようなシーンや,それらしきことを示唆する場面が多いです。
そのためあっさり読もうとすると若干読みづらく感じる場面があります。
なので,じっくりと読んだほうが良い。
今回は今までに比べ厚みも増していましたので,
時間があるときにじっくり読んでみたほうがいいです。
そのほうがこの作品を味わえるのでは。
謎とその答えをはっきり提示してもよかったと思いますが,
そこを敢えて伏線を敷いて読者に考えさせる...というところが
この作品の特徴であり味でもあるのでしょう。
勿論,櫂星さんや高塚君,琴さんも登場しています。
終わり方としてはもっとたくさんのエピソードが登場してもよかったと思いますし,
不思議の話が読みたかったなあ。
1巻のような内容のものがあと1,2冊くらい出てくれてもよかったのに...
本当に残念です。
絵も安定していて,前述したような分かり辛い場面でも落ち着いて読めましたし,
キャラクターもストーリーも好きです。悪くはない。
ただ,全体的にあっさりしてしまった気がします。
ミステリアスな雰囲気は存分に漂っているんですが,
そこにこれまでのような深みや余裕がなかったような...
あくまで個人の意見ですが…
悪いところはないんですが,しいて言うならばもっと溜めてもよかったかなと。
そういう理由もあって,じっくり読んでほしいです。
うーん,好きだったんだけどなあ。
もっと読みたい!
3巻まで読むと多少好みが分かれる作品ではあると思いますが,
非常に深みのある良い話でした。
謎は解けたんですが,後日譚がほんのちょこっとだけ。
これもまた雰囲気が明るくなってます。
ぜひ読んでほしいなあ。
終わってしまったのは仕方ないので
私は1巻から何度も読み返します笑。
☆4.5とかあればいいんですけど…
ないならいいや、5つけちゃえ!ということで。
ほんのちょっと腑に落ちない部分がありますけれども(…もっと読みたかった!未練たらたら)
作品としては良作です。
絵もきれいです。
ストーリーも良い。
作者さんの次作にも期待!