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やはり江戸の研究家 田中優子さんの本ですが、なんと張形の研究です。西洋では女性には性欲がないという、なんともおかしな神話がつい最近までまことしやかにささやかれていたのですね。それとは真っ向からぶつかるような、江戸春画の中の女性達は、自らの性欲を張形で解消!面白おかしく笑いとして愉しむおおらかさ。女性の性欲もあたりまえとしていた文化が日本にはあるのです。
しかし、江戸時代も後半になってくると、女性が自ら愉しむものから、男性が女性を責めると道具と成り代わって行く、、。
性文化論としてほんとうに面白いおはなしですよ。
それにしても床の置物としての張形はほんとうにユーモラスです。
牛の角でつくった張り形をまだらがいいだの、大きさがどうだの、春画のなかの女たちは楽しそうに、あれやこれやと選んでいます。その姿は本当におおらかというのか、なんというのか、西洋のマスターベーションへの罪悪感とはかけ離れた日本の性の文化を、また垣間見るという、ありそうで他には無い本、田中さんならではの本でございますよ!