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張形と江戸をんな (新書y)
 
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張形と江戸をんな (新書y) [新書]

田中 優子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

現在の日本人がイメージする「張形」は、男性が女性に対して使う好事家的な性具(バイブレータ)であろう。しかし著者は、そうした意識の背景には女性には欲望はなく受身で、自慰もしないという「西欧近代的な性神話」が影を落としているという。一方、浮世絵春画の世界では、女たちは自らの性欲の解消に張形を積極的に使っている。だがこの世界でも、張形は女性への攻め具に変わっていく。本書は世界的にも稀有な江戸期の張形文化の変遷を、女性の視点で春画の図像・詞書を通じて読み解く性文化論である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

田中 優子
1952年横浜市生まれ。法政大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、法政大学社会学部教授。日本近世文化・アジア比較文化専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 186ページ
  • 出版社: 洋泉社 (2004/03)
  • ISBN-10: 4896918045
  • ISBN-13: 978-4896918045
  • 発売日: 2004/03
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 157,574位 (本のベストセラーを見る)
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26 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
江戸時代に張形?単に書名への好奇心で手にとって見たが、あたり!であった。

著者の田中氏は法政大教授で日本近世文化の専門家。浮世絵の春画に描かれた張形を通して、江戸時代の女性の性意識を論考しようという趣向である。

江戸時代までの日本では性は豊饒であり、豊かさであり、祭りであり、聖なるものであったが、明治以降、性は西欧的価値観の輸入によって邪悪なものとなってしまった、と田中氏はいう。また、性行為を秘め事と考えるのは近代的な発想で、集団での「遊び」としての性も往々にしてあった、という。

田中氏の指摘するとおり、春画は大変ユーモラスである。笑えるのである。明るいのである。この感覚は確かに性に罪の意識をもつ西欧のものではない。フロイスの「ヨーロッパ文化と日本文化」などにも、性に奔放な娘たちの話がでてくるが、本書でやっと納得がいった。笑いとしての性。これが日本人の本来の性意識であったのだ。

図版が多く、しかもそのものズバリなので、若年者には刺激が強いかもしれない。が、本来の日本の伝統的性意識では「女子十三四才にして経水通じて淫欲盛んなるは天地自然の道理(p141)」だそうだから、中学生にでもなれば十分、一人前。隠すこともあるまい。

日本人の民族思想のバックボーンとはなにか、それが最近気になっていろいろと拾い読みしているが、性意識については本書ですっきり納得がいったように思う。性を後ろめたく思う意識もまた、民主主義思想などと同じく、明治以降怒涛の如く流入した欧米思想なのであった。

というような理屈は横においても、ともかく読んで面白い傑作であることは間違いない。ぜひお勧めしたい。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
とっても面白い研究です

やはり江戸の研究家 田中優子さんの本ですが、なんと張形の研究です。西洋では女性には性欲がないという、なんともおかしな神話がつい最近までまことしやかにささやかれていたのですね。それとは真っ向からぶつかるような、江戸春画の中の女性達は、自らの性欲を張形で解消!面白おかしく笑いとして愉しむおおらかさ。女性の性欲もあたりまえとしていた文化が日本にはあるのです。

しかし、江戸時代も後半になってくると、女性が自ら愉しむものから、男性が女性を責めると道具と成り代わって行く、、。

性文化論としてほんとうに面白いおはなしですよ。
それにしても床の置物としての張形はほんとうにユーモラスです。

牛の角でつくった張り形をまだらがいいだの、大きさがどうだの、春画のなかの女たちは楽しそうに、あれやこれやと選んでいます。その姿は本当におおらかというのか、なんというのか、西洋のマスターベーションへの罪悪感とはかけ離れた日本の性の文化を、また垣間見るという、ありそうで他には無い本、田中さんならではの本でございますよ!

このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:新書|Amazonが確認した購入
 『張形と江戸をんな』というタイトル通り、徳川期の女性たちが張形を、どのように用いたかというトピックに就いて書かれた新書です。
図版が多数掲載されている上に、読みやすい平易な文体で記されているので、年齢や性別に関係無く気軽に娯しめる作品です。
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