インターハイを見据えた合宿。それはインターハイメンバーの残り3つ(メンバー6人の内、金城、田所、巻島はほぼ当確)をかけた地獄のサバイバルレース。
己の武器を封じられても、なお闘志を失わずもくもくとペダルを踏む今泉、鳴子。前を行く二人に憧れながらも、必至について行く小野田。そんなライバル同士の三人は互いを敵として意識しながらも、次第に不思議な連帯感が芽生えていく。
そんな一年生達の前に、一つ上の先輩、手嶋、青八木が立ちはだかった。
今泉にいつもちぎられ、「しょせんオレは凡人」そう悟った手嶋はプライドを捨て、青八木とのコンビで打倒エリートを目指してくる。一年生がメンバー入りをするということは、当然二年生の出番は無い。これは先輩の、存在意義をも賭けた戦いだった。ついに一年生VS二年のバトルの火蓋が切って落とされた……。
相手を知り尽くし、自分を知り尽くした手嶋に、今泉、鳴子は苦戦。その姿を見て、小野田は自分がアタックをかけることを決意する……。
いやあ、俄然盛り上がる第6巻、といった感じ。今までも熱かったけど、この巻からの熱さは尋常じゃない。いやみな敵役である手嶋、青八木にしても、憎めないどころか、ともすれば感情移入してしまいそう。
自分を「凡人」と嘲笑するニヒルさと共に、それでも負けたくない、自分の存在を証明したい、と悪あがきする姿には共感さえ覚えてしまうほど。
敵役の手嶋でさえこうである。ちょっと見、意地悪そうな杉元が、気取り屋なだけで実はいい人間だったり、これまた意地悪そうな巻島は、多少ヒネているだけでこれまた面倒見のいい先輩だったりと、キャラクターの魅力にも事欠かない。
もちろん鳴子の真っ直ぐさも大好きだ。とにかく、いやな気分にさせない、なのにライバルとして火花を散らすという、スポ根ものとしての王道を行っている。
熱いバトル。ライバル同士の飛び散る火花、そして厚い友情。燃える、燃えまくる。これで燃えなきゃ男じゃないぞ!
とにかく面白い。今までも相当に面白かったが、更にパワーアップしている感じ。読まなきゃソン!
第6巻決めフレーズ
「12回目のおまえの表彰台を見てオレは気づいたよ。オレは凡人なんだってな」