熱血ロードレース漫画『弱虫ペダル』の15巻。表紙で
バキュン!ポーズを決めるのは、ライバル校である
箱根学園 第六の男、「箱根の直線鬼」新開隼人です。
インターハイ二日目となる今巻、目玉は二日目のスプリント賞
(平坦区間を一位で通過した者に与えられる、ゴールとはまた別の賞)を
めぐる対決。正面から一対一で闘うのは初となる、王者 箱根学園と
第三勢力 京都伏見がついに激突します。
箱根からは表紙を飾った新開が出陣。一日目はほぼスポットを
当てられなかったまさに王者の秘密兵器たる彼の立ち位置は、
まさかの「エーススプリンター」。初日で主人公たちの総北と
激戦を繰り広げた箱根の二年生スプリンター泉田よりも速い
ということになり、泉田自身「箱根で最も速い、つまりこの
インターハイで最速」と畏敬するこの男 新開を、京都の絶対的
エースにしてこの漫画唯一の?ヒール 御堂筋が迎え撃ちます。
単行本表紙の表と裏をそれぞれカッコよく&ヤバく飾る両雄の闘いは、
それぞれ自校のメンバーから絶対の信頼を寄せられる者同士のまさに
負けられない勝負。事実、熱すぎる闘いが展開されることになります。
これまであまり掘り下げられてこなかった新開ですが、今巻では
その分だけ多めに彼の背景が描かれており、ちゃんと「行け新開!
頑張れ!」と応援できるようになっています。
実はあるトラウマにより、圧倒的速さを誇りながら秘密兵器に
「ならざるを得ず」、御堂筋との対決を通してようやくそれから
解き放たれる新開。そして、その新開をねじ伏せるべく策士の
側面をかなぐり捨てて力を開放する御堂筋。負けられない戦いの
熱さ、緊張感をちゃんと損ねずに描け、伝えられるという、当たり前
だけどやっぱりすごいことをしっかり見せてくれる漫画家 渡辺さんに、
また燃えさせてもらいました。今巻もおすすめです。