第2次大戦における列強各国の空軍は、様々な分野の本が出版されていますが、弱小国と分類された、ヨーロッパ各国の空軍を紹介したものは、雑誌に少し載る程度で、単行本としての日本語文献としては初めてだと思います。内容は、連合国側(オランダ、ベルギー、北欧、ポーランド、バルカン半島)、枢軸側(チェコスロヴァキア、オーストリア、ルーマニア、ハンガリー、フィンランド、ブルガリア)、中立国(スウェーデン、スイス、スペイン、ポルトガル)に分け、各国空軍の状況、戦いを要領よくまとめています。機体の説明も、図面(三面図)を付けて生産経緯や配置・運用がわかりやすく記されています。連合軍が誤爆としていた中立国スイスへの爆撃は計画的行動であった事や、ユーゴスラヴィアではドイツのドルニエ爆撃機(Do17K)をライセンス生産し輸入機のBf109Eと共にドイツ空軍と交戦した事などたくさんのエピソードを交え楽しく読めました。初心者にもマニアにも納得の1冊です。