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弥勒世 下 (角川文庫)
 
 

弥勒世 下 (角川文庫) [文庫]

馳 星周
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

アメリカのスパイとして働く尚友。一方で、幼馴染みの比嘉正信、やくざのマルコウと計画していた米軍基地襲撃のときが迫ろうとしていた。衝撃のクライマックス!

内容(「BOOK」データベースより)

反米反基地活動の裏でアメリカ人のスパイとして働く尚友は、罪の意識に苛まれながらも、施設でともに育った混血の美女、照屋仁美との関係にのめり込む。一方、幼なじみの比嘉政信、やくざのマルコウと組んで密かに進めていたアメリカ軍の武器調達にも成功し、いよいよ基地の核兵器収容施設襲撃のときが迫ろうとしていた―。返還前夜の沖縄の過酷な現実に斬り込む傑作小説、待望の文庫化。

登録情報

  • 文庫: 695ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/2/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4043442106
  • ISBN-13: 978-4043442102
  • 発売日: 2012/2/25
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 158,898位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By taste_of_honey トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
馳星周の作品にハッピーエンドや爽快感を望んではいけない。
それは判っているのだが、それにしてもあまりにも絶望的な結末を向かえる。

殺人集団と化していく3人。
執拗に尾行を続ける刑事。
命を落とす者。
もはや無法地帯ともいえる米軍の不埒さ。
そして、うちなーの怒りと悲しみ。

上巻でたっぷりと舞台背景を語り、主人公たちのイデオロギーや存在に肉付けをした後の下巻。
物語は、用意された皮肉なエンディングに向かって、一直線に走り始め、
読み進むほどに助走はますます加速していく。

こういう終わり方は全く想像できなかった。
してやられた感にしばし虚脱。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ただ、ラストの描写になんともいえない気持ちになりました。
やりきれなさ、無力感、喪失感、歯痒さ。
沖縄の歴史は、正直、今まで気にしたこともありませんでした。
後でわかったのですが、この物語自体、沖縄の歴史に
忠実に基づいて描かれている部分が多々あることを。
世の中は、不条理だらけで、どうにもなりません。
そんな世界を描いている
馳星周の作品を読むと、なぜか救われます。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
70年の返還前後の沖縄を舞台に、ベトナム帰還兵であふれかえる歓楽街での荒廃や人種対立、住民を踏みにじる強姦や轢き逃げといった米兵の犯罪、反基地闘争などの歴史事象を表に配置し、孤児として育てられ、アシバー(やくざ)の頭目として生きてきた裏社会の暗黒とニヒルなアンチヒーローたちの自己破滅的なテロへの共感を描いたハードボイルド小説。

CIAと反戦運動の二重スパイという背徳や、同じ孤児施設の幼なじみ同志の反発と嫉妬、疑心、ヒーローを慕う混血の美少女への恋情などが、漆黒の混沌を満たしていいた上巻から一転、下巻は、彼らを裏切ってきた世界への復讐の日に向かって突き進むように展開する。その過程で、混血の美少女高校生のむごたらしい死、その復讐、恋人の縊死、とヒーローたちを取り巻く世界への襲撃と彼ら自身の自壊が進行していく。同時にヒーローたちが見下していたうちなーんちゅ(沖縄人)たちが次第に覚醒し、高まっていく。そのすべてが爆発する終末は圧巻でしかも悲しく、そして再生への希望に満ちている。

大排気量のオートバイで駆けるようなスピードと重量感で一気に読み進んだ。
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