ゲーム「弟切草」のノベライズですが、ゲームのストーリーあるいはプロットに忠実なノベライズではなく、小説オリジナルの話です。
主人公と恋人が道に迷い、雨の中ドライブをしていたら洋館に迷いこんで、怪奇現象に悩まされるというのはゲームと同じです。ただ、それが主人公の作った「弟切草」というゲームと全く同じ作りであること、心理学的現象を入れていることなどは小説特有のものです。
「弟切草」世界の一つの表現という意味では面白いですが、ホラーか?と言えばかなり微妙で、恐怖の原因がわかってしまうと怖くも何ともありません。登場人物の一人の奇態が怖さの源だと言いたいようですが、怖いというより気持ち悪いの部類なので、ホラーであるとは言えないでしょう。謎が解明されてもなお、恐怖が続くという話の方がより怖かったかもしれません。
人により評価の分かれる作品だと思われます。