稲垣源四郎先生の流れを汲むというのは前の方のレビューで知りましたが、それならば「やさしく教える弓道教本」および「絵説 弓道」をお勧めします。共に稲垣先生の著書で、写真ではなく絵で解説がなされていますが、その数は「弓道上達BOOK」の写真の数を遥かに上回るものです。特に「やさしく教える弓道教本」は日置流を学ぶ初心者の方にお勧めします。
弓道においては、「正しい型」を頭に刷り込み、それを目指すことが大事です。特にはじめのうちは「正しい型」というものが何であるかを知ることが大切です。その点、この本では写真の被写体が大学生の方で、大学生の中でもトップレベルの実力を持っていることは確かなようですが、それでもやはり「完成された型(正しい型)」とは言い難いでしょう。
対して、稲垣先生の2著書は共に、(絵であるので)理想の形を書くことができているように思います。それに文章の解説も豊富です。絵や写真で説明しきれないものは文で補う必要があって、写真がいっぱいだからと適当な文でごまかしてよいものではありません。
正しい形が頭に入ったあとなら「弓道上達BOOK」を読んでみるのも勉強になります。ただ、この本が対象にしているという「初心者」には私はお勧めできないと思います。