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弁証法はどういう科学か (講談社現代新書 (159))
 
 

弁証法はどういう科学か (講談社現代新書 (159)) [新書]

三浦 つとむ
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

弁証法は、社会の原理を鋭利にそして的確に解明していく。矛盾とは? 否定の否定とは?……難解といわれがちな唯物弁証法。本書では、科学的研究の武器として弁証法を捉え、かつ、身近な話題を例にとりながら、平易に解説し、その核心をつく。

科学的方法を求めて――人生は未知の世界への旅行です。さきのことはわからないとか、一寸さきは闇だとかいいますが、何か正しい方向を知るための羅針盤のようなものはないでしょうか?問題の解決にあたって、誰もが手びきとするのは過去の経験です。自分はかつてこうやって成功したとか、誰々はこうやって失敗したという事実をしらべて、こうするのはよくなかろう、こうしたらうまくいくだろうと、その方向ややり方を工夫します。でもそれだけしかないでしょうか? もっと科学的な方法はないものでしょうか?わたしは自分の社会科学の研究に弁証法を使ってみて、それがどんなにすばらしい武器であるかを実感することができました。――本書より

著者紹介

1911年、東京に生まれる。実業学校中退後、独学で上部構造論の分野に属する社会科学の研究をすすめる。1989年、逝去。著書には、『大衆組織の理論』――勁草書房『認識と言語の理論』――勁草書房『日本語はどういう言語か』――講談社学術文庫『マルクス主義と情報化社会』――三一書房『現実・弁証法・言語』――国文社――などがある。


登録情報

  • 新書: 316ページ
  • 出版社: 講談社 (1968/9/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061155598
  • ISBN-13: 978-4061155596
  • 発売日: 1968/9/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
 高校時代、現国の教師が薦めていたので買ってはみたものの、読んでみると何がなにやらさっぱりで、以来最近に至るまで一度も開くことがなかったが、読んでみればとても素晴らしい1冊だった。

 他のレビュアーさんが言っている通り、毛沢東・レーニン・スターリンといった社会主義国の首脳の名前がたびたび引用され、内容自体もエンゲルスによる科学的弁証法を下敷きにしているようだが、その独特な社会発展の法則への確信を割り引いておけば、今目の前にある出来事について考えるための強力な分析用具を得ることが出来る。

 構成は、1章に序論、2章にカントを経たヘーゲルの弁証法からフォイエルバッハを経てマルクスへ、そしてエンゲルスへと至って科学的弁証法が形作られるまでの歴史を概観する。前から思っていたが、マルクスは根っからの研究者、エンゲルスが理論家であり宣伝者でもありマルクス主義の創始者、という位置付けは共通前提のようだ。
 第3章からが科学的弁証法の中身の解説だが、その「『対立物の相互浸透』とはどういうことか」のセクションが130ページ弱に渉り、本書の核となっている。「全てはつながっていると同時につながっていない」、「全ては媒介され、かつ直接性を含んでいる」「他者に関わっていけば世界が二重化されると共に自分も二重化されていく」「人間と自然(環境)、人間と人間は相互浸透していく」など、手探りでいろいろ考えたり感じていた断片的な印象や観照がここで一貫した推論として展開されていることに驚いた。
 第4章は「量質転換」、量の変化が質的変化を引き起こし、質の変化が量的変化の引き金になるということ、第5章は「否定の否定」、真のポジティヴさに至る為にネガティヴなことを考え抜き、表現した上でそのネガティヴさを乗り越えて鮮明なポジティヴさを描き出す戦略、第6章は矛盾、世界は過程の複合体であり、だから矛盾の複合体でもあるということが論じられる。

 歴史的必然としての共産主義社会の到来など信じられないことだが、ここにある知見は時の流れとともに葬ってしまうには余りにも惜しい。歴史的に類を見ないほどの豊かさの渦中に語られたために今や見放されたかのような社会主義思想も、2000年代後半では格段に現実味を帯び、理解も容易になっている。少なくとも現実把握の方法として、またありえるもう一つの社会、プラスワンではなくオルタナティヴとしての社会を構想する技術として強力な助けになると思う。
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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
マルクス・エンゲルスの唱えた唯物弁証法の解説書・・・・というと、それだけで手に取る気が失せる人が大多数でしょう。
しかし、この本はそんな底の浅い共産主義の宣伝文書などではありません。ましてや巷にあふれる左巻き大学教授やサヨク文化人の駄本とは次元の異なる名著です。いやしくも学問を志す人なら必読の書・・・と言っても言い過ぎではないでしょう。ものの見方考え方というものをこれほどわかりやすく教えてくれる本は他にありません。
時代の制約でイデオロギー的な記述も若干ありますが、特に気にならないレベルです。ちなみに著者はスターリンが神格化されていた当時に痛烈なスターリン批判を行い日本共産党から除名・弾圧された硬骨漢で、レーニン・スターリン・毛沢東には厳しい批判の目を向けています。
ただこの本には、弁証法がどういうものかはわかりやすく説明されていますが、弁証法をどう使えばよいのかは説明されていません。それがこの本が出版されてから数十年もの間、実際に弁証法を使いこなせた人物が数えるほどしか出ていない理由かもしれません。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 本書は弁証法的世界観を理解するのに最良の入門書と言えよう。

 だが、著者自身、選集第2巻『レーニン批判の時代』の
「弁証法とは何か」で、エンゲルスの規定に基づいて
「思惟とその法則とに関する学」としての弁証法と、
「運動の――外部の世界の運動でもあり、
人間の思惟の運動でもあるところの一つの運動の――
一般的法則に関する学」としての弁証法を区別している。

 世界の弁証法的な性質について理解するために
本書を読んだ後は、
真理に到達するための思考方法としての弁証法を学ぶために
町医者が書いた哲学の本 第2版―正しい頭の使い方をお勧めしたい。
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ものの見方・考え方
弁証法というのは哲学の分野ですが、
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