学研の「精進料理」シリーズの1冊です。
永平寺(曹洞宗)、萬福寺(黄檗宗)、高野山(真言宗)と続いて臨済宗の東国の大寺・建長寺の精進料理なのですが、レシピ自体はあの名店「鉢の木」が担当してられまして、とてもおいしそうですが、家庭でお気軽に作る、という料理は少なかったように感じました。お客様が来たときの接待料理といった印象でしょうか。また、建長寺独自の料理というのは「けんちん汁」ぐらいだったのが残念でした。ちなみに掲載レシピは85種類です。
前半は恒例のお寺とその料理紹介ですが、特に「四つ頭茶会」は珍しいタイプの茶席の紹介で、鎌倉・室町時代の頃の茶会はこんな感じではなかったかというのを彷彿とさせて、興味深い物でした。
個人的には料理よりも禅宗文化に興味のある方にお薦めしたい本です。