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実際に頁を開いてみよう。レイアウトはシンプルで、ガチャガチャ詰め込んだギャル向け観光案内書とは一線を画す。情報量の多さは重要であるが、それを承知しつつ如何に分かりやすく、美しく見せるかという配慮が行き渡るレイアウトだから、余白の美しさが建築の良さを引き出している。若干写真が小さいのが残念であるが、それは実際に見るときのお楽しみ。基本データもきっちり寄り添って分かりやすい。
また、京都建築千二百年の地層、京都をめぐる言説、京都建築豆知識、京都Who’s who、建築ウォッチングの基礎知識といったコラムの充実振りには目を見張るものがある。建築は、ただ見ていればいいというものではない。だれがどういいう経緯で建てたものか、歴史的背景くらい知りたいし、どんな建築家が建てたのかも興味がある。こうした欲求をコラムがしっかりカバーしてくれる。もっと知りたい人には、参考文献リストが役に立つ。ガイドブックのエッセンスが丸ごと詰まったお買い得の本と見た。
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