建築というとまずは建物を思い出しますが、ここでは、むしろ
人工的築造物と捕らえたほうがいいでしょう。
プリミティブな人工物や無名なヴァナキュラーな建物あるいは
自然発生的な住居を紹介することによってB・ルドフスキーの
正統的建築史への挑戦がうかがえます。
本書は展覧会のために収集された写真に解説を添えた編集なので
パラパラとめくって見るという読み方になってしまうと思います
が、序文を読むとB・ルドフスキーの洞察力の鋭さもうかがえます。
そして、カバー見開きにあるように
-ルドフスキー自身が語るように、これは
「私たちの建築的な偏見を探検する旅の出発点を示す」
「一種の旅行案内」なのである。と、有ります。
建築関係者は当然ながら、一般の人にも、人間の底力を
垣間見る旅行案内書になるのではないでしょうか?