建築模型といっても、いわゆる建築家が設計する際の商業的な?模型ではなく、芸術的、学術的な模型を中心に紹介した本書で、印象的な作品は、表紙にもある旧赤坂離宮(迎賓館)を筆頭に東京駅や西洋館などを製作した藤沢みのる氏の無彩色セラミック・ミニチュア(粘土を焼成したもの)と、写真を立体的に組み立てた糸崎公朗氏の『フォトモ』が劇場の書割を想起させる遠近感に意表をつきました。他にも坂啓典氏の世界遺産ペーペークラフト(三分の一に縮尺された型紙付)や日本で博物館技術を学ぶ海外研修員らによる建築模型が紹介されており、どれも楽しめる内容でした。