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建礼門院右京大夫 (朝日文芸文庫)
 
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建礼門院右京大夫 (朝日文芸文庫) [文庫]

大原 富枝
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

平安時代後期、建礼門院に仕えた右京大夫。栄華を極める平家の若き貴公子・資盛を愛し、年上の芸術家・隆信に愛され、絵巻のように華やかな日々を過ごした彼女には、悲歎と怨嗟の後半生が待っていた…。源平の合戦という歴史の波に翻弄された生涯を哀しくも鮮やかに描いた、女流文学の珠玉。

登録情報

  • 文庫: 473ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (1996/05)
  • ISBN-10: 4022641096
  • ISBN-13: 978-4022641090
  • 発売日: 1996/05
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 395,123位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
「恋なんて簡単にしないわ。そう思っていたのに……」

 仲むつまじい芸術家の両親に大切に育まれた一人の少女は、縁あって華やかな御所、徳子中宮の元へ出仕することに。時代は平家権勢の絶頂期でした。
 やがて右京と呼ばれるようになった彼女は「むかし紫いま右京」とその才能を御所で開花させます。中宮をはじめ多くの公達や女御と交友を深めていく中、ふとした油断から年下の若い公達にさらわれ、彼との恋に落ちてしまいます。その彼こそ、平資盛、清盛公の孫にして重盛公の次男。平家嫡流の若者との恋、身分も低くこれといった後ろ盾もない彼女にとって決して結実することのない恋、と分かっていても、彼女は彼を愛し、心の支えであろうとする道を選びます。
 そんな右京を見守るのは、父の面影を持つ隆信の君。かつて右京の母へ密かな恋を貫き続けていた彼はまるで兄のように励ましたり、時には危ういような誘惑をかけてみたり、自分と右京の仲をほのめかしてさりげなく資盛を刺激してみたり、と道化師のように立ち回ります。

 やがて華の時代は戦乱へと。平家の公達であり、重盛亡き後摘流でなくなってしまった資盛は「武士の子」としてその先頭を切っていきます。戦を前にして北の方を迎える彼、数少なくなっていく逢瀬、彼女の歌と語り口になって迫ってくる切なくつのる想い……
 
 歴史小説、というよりは、立派な恋愛小説です。描かれている右京は、美しく、哀しく、強い、「日本女性」のかつての姿を集約したキャラクターに描かれています。
 流行も仕事も最先端、その中でキャリアを積み、多くの人々と交流し、「簡単に恋はしないわ」と思っていた彼女が落ちた年下の若者との恋とその駆け引き、終わりと昇華。今だからこそ、女性に読んでほしいと思います。

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By recluse VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
どういうわけかこの歌集にはまってしまったようです。建礼門院右京大夫集 全訳注 (講談社学術文庫)でいちおう作品の全体像に触れたわけですが、それだけではおさまらずにもう少しストーリー性を求めてこの小説に挑戦してみました。
小説はかなり忠実に原作を再現しています。鍵となるのは歌とそこにこめられる著者の想像的な解釈ということになりますが、歴史的な事実をベースとしながら、著者は自分の勝手な思い込みを極力排しながら、物語は展開されていきます。原作ではあまり個性が浮かび上がることがなかった資盛や隆信もこの作品では、対照的なパーソナリティとして造形され描かれていきます。
平家滅亡後、時間の経過と共に世の中は変貌していき、想像もしなかった出来事がおき平家の残像も風化していきますが、変わらないのは著者の若き日々の思い出への憧憬です。その思い出を再確認しながらその後の長い人生を生き続ける「建礼門右京大夫」の姿は確かに日本の美意識のひとつの原型なのです。
ところで、多くの歌が本書の中では登場しますが、歌の詳細な解釈が本書の中で行われるのはかなり限られているので、やはり上記の原作は手元においておいたほうが役に立ちます。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By moca2
形式:文庫
右京大夫と平家の御曹司、資盛との恋愛模様を軸に展開する物語です。短歌が随所に盛り込まれていて、長編なので最初は読みづらいこともありますが、彼女(右京)の素直で愛すべき性格や徐々に展開される平家の運命の中での資盛との関係が、徐々に深くなっていく様はとてもある意味、真実味にあふれています。二人が恋愛によって徐々に大人になっていくのです。
最後のあたりの梅にまつわるエピソードは、切なくて切なくてほんとに名場面です。運命というものを考えてしまいます。
軽い恋愛模様ではなく、しっかりと地に足のついた人間恋愛を読みたい方にはおすすめだと思います。
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