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廣松渉マルクスと哲学を語る―単行本未収録講演集
 
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廣松渉マルクスと哲学を語る―単行本未収録講演集 [単行本]

廣松 渉 , 小林 昌人
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

現代を貫いて生き続ける廣松哲学の核心部分をわかりやすく明解に語った珠玉の講演録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

廣松 渉
1933年8月生まれ。1994年5月没。東京大学文学部哲学科卒。同大学院博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 291ページ
  • 出版社: 河合文化教育研究所 (2010/04)
  • ISBN-10: 4777204367
  • ISBN-13: 978-4777204366
  • 発売日: 2010/04
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By 古本屋A トップ1000レビュアー
未刊行の講演やインタビューを載せた珍しい本。廣松渉に関心のある人は勿論、難しくて読む気はしないが、関心があるという人も手に取ることになる本。廣松渉のマルクス理解、近代思想理解、科学論、四肢構造論などが垣間見ることができ、確かに易しく語られている。これが没後10年ぐらいまでであれば、もっとインパクトがあったと思うのだが、私の感じでは、今の時点では、やや物足りない中途半端なものに見えてしまう。マルクスと近代思想の部分は、著者の力量がまがうことなく示されているのは確かだが、やはり時代の流れか、マルクスを頂点と決め込んで思想史をその「前史」であるかのごとく語るスタイルは「年代物」にみえる。著者にすれば、そんなことを言っても、マルクスが空前絶後の思想家だったことを示す論拠などいくらでもある、ということかもしれないが、やはり無理だと思う。最大の論拠とする「関係主義」とて、「ドイツイデオロギー」や「フォイエルバッハへのテーゼ」などであっても、総論的にしか語られておらず、なるほど天才的な視点ではあっても、所詮は各論で展開できていない以上、どうしようもない。かくいう私もその昔は廣松渉の影響下で一も二もなく同意していたが、大人の社会では、総論だけでは駄目だと思う。マルクスが書いたのは「資本論」であって、それを論理学や科学一般の本として読むと言っても、所詮は他人の勝手な解釈で雲霞の如き諸説があって現代科学への寄与という点では怪しいことは認めなくてはいけない。にもかかわらず、著者の思想史はいわばマルクス聖人に至る「旧約聖書」の如き書き方(ヘーゲルはヨハネか)だ。その圧倒的な力量は認めるとしても古い発想だと思う。関係主義もやや拘り方が今となれば釈然とせず、「実体」をかき消し「関係の第一次性」と言われても日常生活の場面では「実体」無視には限度があるし、斯くいう廣松も、結局断りながらも「実体」を前提にした言い方しかできなかった。また「実体」をかき消して何か良いことがあるのか伝わりにくいところだ。著者の弟子筋に「良い物象化と悪い物象化がある」と言って弁護している人がいたが、こういうことを言いだした時点でもう終わっていることは言を俟たないと思う。むしろ廣松の魅力は、超人的な学識の広さと理論的な詰めにあって、一見難解とも思えるあの文章に出てくる思考を体験することにこそある。「易しく」語られては如上の意地糞悪い疑問が噴出して意味がない。本書の圧巻は、個人的には、「近代知の地平とその閉塞性」という章にあると思った。借り物ではない本物の知識は胸を打つ。
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By 古風
もう何年前になりますか、一度だけご本人の講演を聞きました。自分は直ぐに脱線するので、原稿を見ながら話します、と断られたのですが、文章を見ながら話すという感じは、ホンの僅かの時間で、後は殆ど下に目をやることなく話されていたように記憶します。講演の下書きが残っていたのですね。それらの内から活字に移し得るものを選ぶというのも、ある意味、編者にも気苦労があった事と思います。どれを取りどれを断念するか、難しい選択であったろうと思います。
過去の講演なのですから、取り立てて新しい事が語られている訳ではないですよね。でも、改めて聞くと、という感じで読めます。唯少し残念なのは、編者はよくご存知の事でしょうが、廣松渉の講演は、原稿から脱線するところに面白い話があったのですね。これらの講演も同じだったろうと思うのですが、その部分が欠けるのが、原稿から起こしてのこの作品の弱みでしょう。
次は、録音が残っているものは、いっそのこと、音として公表していただきたいと思います。といいますのも、私が聞いた講演は後に活字化されたのですが、それは前半だけなのです。後半では、その後も活字化されることがなかった現状分析と展望が語られていたのです。「社会」「社会性」という概念の成立に関してだったのですが、その後半こそ、後で活字でじっくり読みたいとその時思っていました。それは、後に役割存在論として緻密に展開されたのですが、素人にはかえって方向が見え難くなったと思っていました。とはいえ、この講演記録を読むと、その活字化されなかった後半は、続く君たちの仕事だ、方向は充分示しているじゃないか、と言っているようではあるのですが。
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弟子に期待 2010/8/4
By kaizen #1殿堂
とにかく廣松は分かりにくい。

目のつけどころは「シャープ」だが、
売れるための努力が無い。

孤高の学者という姿勢はよいが、
何をしたいのかが分からない。

そんな印象を持っていた廣松への切り込む糸口があるような気がした。

現実の問題に対応できるだけの知識があるのに、
過去ばかりこねくり回しているような印象を持つようになっていた。

当初は最先端の学問を取り込もうとしているようにも読めたのだが。
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