かつて日本には150もの競馬場があったという。
最近の地方競馬の不振から、歴史のある地方競馬が廃止になるケースが相次いでいる。
密かに残念なことだと思っていたが、“ぶっちゃけ”と言うんでしょうか、
こういう本が出るとは思わなかった。
競馬も好きだが動物としての馬も好きな私としては、同好の士と出会った気分だ。
さすがに、跡を訪ねる旅までは思いつかなかったが、お蔭で行かずして目の当たりに
することができた気がする。
柏の競馬場跡の豊四季にはしばらく通ったこともあったし、この本には載っていないが、
根岸の競馬場跡には何度か足を運んだことがある。
いずれも、往時を懐かしむほどには時が流れた。
今でも、根岸ステークスなどというレースがあると、訪れた頃のことを思い出す。
横浜の元町のカーブや、目黒通りのカーブなどに競馬場時代の名残りを思い、
当時の情景を重ね合わせる気持ちは、おそらく著者の気持ちと変わらないだろう。
そうだ。山口瞳の「草競馬流浪記」をもう一度、読み直してみよう。