本書には歴史書でおなじみの城が紹介されているが、安土城、大坂城、聚楽第、伏見城、名護屋城、高天神城、駿府城、小田原城、上田城、原城がそれになる。しかしながら、残念なことに、いずれも廃墟となっている。コンクリート造りとはいえ大阪城や小田原城は残っているが、城が築かれた時のものとは相違するという。その経緯も含めて解説されていることが嬉しい。
この中でも、朝鮮の役での前線基地である肥前名護屋城などは朝鮮との国交回復交渉のために破壊されたというから、栄枯盛衰の象徴かもしれない。
また、キリシタン反乱である「天草の乱」の原城など、憐れにの一言に尽きる。歴史書として読み、人の生きざまとは、と考えさせられる。