見ていて、鳥との出会いが楽しみになる本です。
ほぼ実物大の野鳥は、コンパクトに描かれた図鑑を
見慣れている身にはかなり新鮮。本物はこんなに
デカイんだ!?と思う鳥もいっぱいいて、ふだん
どれだけ鳥と距離を保ってみているかを実感します。
著者は、北海道の自然に魅せられ、生まれ育った東京
から、北海道に移住。真剣に北海道の自然に向き合って
いる写真家で、「faura」という良質な季刊誌も作って
いる人です。
野鳥は、誰が撮っても一緒ということはなく、撮る人の
優しい目線がそのまま写真に残ります。
著者のほかの本同様この本のどの写真も、生きいきと
可愛い仕草の鳥ばかりで、見ていて幸せになります。
東京都では、環境汚染につながるような都立の公園
での大量の餌やりに対して、やっと条例ができるそう
です。家庭での餌台も近隣の住民とのトラブルを招き
かねないものを時々見かけます。
この本は、ただ「庭に鳥を呼びましょう!」という
キレイ事だけでなく、キチンと、餌台の設置時期や、
清潔にしなければ起こり得るリスクなどにもページを
さいているところに、とても好感をもてました。
野鳥を大事と思う気持ちが空回りして、隣近所に「敵」
を作ってしまうことは結局は野鳥のためにならない事を
理解させてくれます。
唯一、大型の鳥に添えられている数字が実物への
「縮小率」ではなく、掲載写真に対しての「拡大率」
のほうが大きさを理解しやすかったのでは?と残念
に思いました。