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読み方としては,目次に50の解が列挙されているので,その中から面白そうなものだけ拾い読みしていくのが気楽でいいと思います(私は結局全部読んでしまいましたが)。
天体物理学,数学,コンピュータ,細胞生物学,進化論,地質学,SF的発想など,ありとあらゆる角度からこのパラドックスが検証されます。読み手の発想も柔軟であることが要求され,読み終えると,何だか自分が少し賢くなったような気がしました。確かオビに書いてあった通り,「知的エンターテイメント」と呼ぶにふさわしい一冊です。
絶対に正解とは思えない解をあえて1番めに持ってくるところなど,著者のユーモアセンスも好印象です。
この本のテーマは「宇宙人はいるか?」という一見ありきたりな問いかけに始まっていますが、それに対して大の大人が真剣に考察した50の答えが示されています。
50の答えとは、50の切り口でもあります。
宇宙とは、太陽系とはどんな所か? 生命が発生するとは、進化するとはどういうことか? 宇宙開発や宇宙人探査計画の実際はどうなっているのか? 等々。
たった一つの問いかけに対してこんなにも多くの切り口を与えられることに、とても新鮮な感動を覚えます。
多少難しい言葉も出てきますし、後半がやや暗い展開になりますが、私としてはこの本は中学生や高校生位の若い人に是非読んでもらいたいと思います。
この本の内容は、我々人間が存在するというリアリティに対する良い刺激にもなるでしょう。
飽くまで思考実験ですから決してクリアカットな答えは手に入りませんが、そのかわり検証過程を追うことで「検証不能な論は仮説と呼ぶに値しない=科学ではない」という繰り返される主張に基づく科学的思考プロセスを学ぶことができます。
前編にただよう、そこはかとないユーモアと引き合いに出される数々の参考文献に感心しながら、ナイトキャップがわりにどうぞ。
ドーキンスやカール・セーガンがお好きなら是非。
UFO(正確にはエイリアン・クラフトでしょうか)信者やプラズマ教授的頭っから否定派のみなさんにはお薦めできませんのでご注意を。この本は宇宙人を否定も肯定もしていません。
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