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幽霊塔 (創元推理文庫)
 
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幽霊塔 (創元推理文庫) [文庫]

江戸川 乱歩
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

長崎県の片山里に建つ寂れた西洋館には、幽霊が出ると噂される時計塔が聳えている。このいわくつきの場所を買い取った叔父の名代で館を訪れた北川光雄は、神秘のベールをまとった世にも美しい女人に出逢い、虜になっていくのだったが……。埋蔵金伝説の塔と妖かしの美女を巡る謎また謎。手に汗握る波瀾万丈の翻案大ロマン。挿絵・伊東顕

内容(「BOOK」データベースより)

因果な来歴から幽霊塔と呼ばれるその塔で、北川光雄は宿命的な出逢いをする。鄙にはまれな麗人、野末秋子の凄絶とさえ映る美相に心は乱れて、文目も分かぬ恋路の闇を惑い歩く。数奇な境涯にあるらしき懸想人に妻問を拒まれるも愛染断ちがたく、私情を捨てた献身を誓うのだったが―。全編を彩る計り知れない謎、金銀財宝を秘めた西洋館を舞台に展開する波瀾万丈の翻案大ロマン。

登録情報

  • 文庫: 439ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1997/09)
  • ISBN-10: 448840118X
  • ISBN-13: 978-4488401184
  • 発売日: 1997/09
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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時計塔の秘密 2008/1/19
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 江戸川乱歩が持ち味を遺憾なく発揮した一冊。
 おどろおどろしさ、謎の美女、超科学、陰惨な殺人、迷路。そういった要素が渾然一体となって、魅力的なストーリーを織りなしている。乱歩作品のなかでも、娯楽色の強い一冊といえよう。
 なかでも面白いのは、時計塔の内部を探検する場面。こういう建物を私も建ててみたい。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mutantmogura トップ1000レビュアー
形式:文庫
涙香版「幽霊塔」の翻案であり、登場人物の名前が涙香版とは変えてある。
かつてNHKラジオ「日曜名作座」でやっていたのは、涙香版のほうだった。
涙香版も「別冊幻影城」で読んだが、乱歩版のほうが読みやすいし面白い。
それは、乱歩が自身が面白く読んだ経験を生かしたせいだろう。
書き込んだ部分とはしょった部分が、実にうまく処理されている。

主人公と美女の邂逅からはじまり、美女の正体や幽霊塔の秘密をめぐり、正邪入り交じる波瀾万丈のストーリー。
まさに、一読巻を置くあたわざる、といったところである。
そして、翻案作品であるため、乱歩作品に頻出するグロ表現や無駄な描写、冗長さや破綻がない。
それが、本作を傑作たらしめているところだ。

涙香版は今では青空文庫で読めるので、本書を読んだひとは、ぜひ涙香版も読んでみてほしい。
変更された部分を見れば、乱歩の目の確かさが分かるだろう。
ただし、登場人物の名前に関しては、オリジナルのほうがムードがあって良い。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ひげダンプ VINE™ メンバー
形式:文庫
 大昔にNHKラジオの「日曜名作座」でドラマ化されました。のちに本書を読んだのですが、本当に面白い。原作は海外の作品でこれを翻案したのが黒岩涙香、さらに後年乱歩がこれを下敷きに書き直したものだそうですから、正確には乱歩のオリジナルではありません。
 大仕掛けな時計塔を舞台に繰り広げられる不気味な幽霊話、美女、ロマンスetc古き良き時代の冒険小説です。最終章が「大団円」というのも古めかしくてよろしいです。やや国籍不明な印象を受けるのはおそらく原作が海外作品であるためかと思いますが、かえってそれが「物語」としての舞台として際立っているように思えます。
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