朝日新聞の書評(07.7.15)は、少々冷淡な印象を受け、本書の真の意義を評価し損なっているように見える。
本書の主要舞台となるSPRは、現代日本の著名スピリチュアル・カウンセラーが「霊の存在を否定するために活動している」と紹介してしまうぐらい健全な懐疑精神と厳密性を重視した研究グループ。その主要人物たちの取り組みをここまで詳しくフォローした本書の著者とすばやく翻訳出版を決断した出版社に拍手を贈りたい。
昨今は空前のスピリチュアルブーム。しかし、その内容たるや本書の主役たちが同時代の霊現象を評したのと同様95%ぐらいはまがいものと言ってもいいように思われる。スピリチュアルな世界を安易な信奉者と頑迷な否定者のみによってもてあそばれることがないように、本書の主役たちのような姿勢がもっと再評価されていいのではないか。