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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
再読、再読、そして再読,
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レビュー対象商品: 幽霊たち (新潮文庫) (文庫)
本書は、何度かの再読に充分耐え得る稀有な作品かと思う。5年前にはじめて読んだ時には、オースター初心者であったこともあり、その面白さがよくわからなかった。その後、ニューヨーク三部作以降の作品をランダムに読んできて、もう一度本書に戻ってきた。いい、非常にいい。中篇なので、直接読んで頂いてそのプロット展開の妙味を味わって頂くしかないが、お薦めの一品である。 脂の乗り切った翻訳家柴田元幸の訳文もいいが、あとがきもオースター解説文としては、コンパクトにまとまっていてなかなかいい。柴田センセはオースターのことを「エレガントな前衛作家」と評しているが、考えるということはどういうことなのか、自己自身と対話するということはどういうことなのか、ということをテーマにする作家といっている。「思索の快楽」が彼の文学の大きな魅力なのだ。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
わかるようなわかんないような,
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レビュー対象商品: 幽霊たち (新潮文庫) (文庫)
ある一人の人物について考えるということは人間のありようについて考えるということ。あることについて考えるということは考えることそのものについて考えるということ。小説を読んで心に残った一点はより大きな次元へつながっていく。そして、その結論を待たずして小説は終わってしまう。読み終わった後には何か決定的なものをつかんだような満足感と、それが何であるかがわからないもやもやした気持ちとが合わさりあう。何も起こらないときにこそより深く考える機会がある。これは小説全部を通して一つの意味を持つ構造的面白さを持った小説である。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
オースターのクールが冴え渡る,
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レビュー対象商品: 幽霊たち (新潮文庫) (文庫)
~ この「幽霊たち」の登場人物はブルー、ホワイト、ブラックと色が名前になっている。マンハッタンやタイムズスクエアといった普遍的な名詞は出てくるが、具体的な地名などはオレンジ・ストリートなどとなっている。それだけでホッパーの絵画のようだ。登場人物や舞台の設定というのは物語の重要な部分だと思うけれども、そこを最初から匿名にしてしまってい~~る。これまでもA氏B氏、X市Y街という設定はあったと思うけれど、色だ。否応なく僕は登場人物や地名に色から生まれる先入観を抱いて読む。そういう読者の感じ方もきっとオースターはわかっている。主人公ブルーは私立探偵。その彼の仕事について次のように記している。「彼にとって言葉は透明である。彼と世界のあいだに立つ大きな窓である。その窓が彼の視~~界を妨げたことなど、これまで一度もなかった。そもそも窓がそこにあることさえ、ろくに意識していなかった。、、、」そうか。すごいなオースター。~
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