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幽刻記―現代百物語 (竹書房文庫)
 
 

幽刻記―現代百物語 (竹書房文庫) [文庫]

西浦和也
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

怪というものは逢おうとして逢えるものではない。他の誰かの遭遇譚を集めようにも、拾おうとして拾えるものでもない。霊感のあるなしに関わらず、何がしかの「縁」がなければそうそう出くわすことのない相手と言えよう。しかしながら世の中には、ひょっとして怪のほうから訪ねてくるのではないか、もしや怪の親戚かと思うほどあの世と縁の深いこの世人がいる。そのひとりが西浦和也こと“にしうらわ”である。彼のもとに舞い込んだ恐ろしき客人の話を百、ここに披露してもらった。百物語の言い伝えが確かならば、読み終えたその時、あなたの小指にもひとつ、闇の縁(えにし)が結ばれているかもしれない…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西浦 和也
怪談蒐集家。老舗怪談サイト“コ・ワ・イ・ハ・ナ・シ・ヤ・ミ・ノ・サ・サ・ヤ・キ”の管理人。十数年前、勤務していた警備会社で、怪異を体験し、それを切っ掛けに怪談の蒐集を始める。「新耳袋 現代百物語(メディアファクトリー刊)」の取材協力及び、同トークライブの出演を続ける傍ら、自ら怪談書籍の企画なども手がける。「不思議ナックルズ(ミリオン出版刊)」などにレギュラー・ライターとして、取材記を執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 221ページ
  • 出版社: 竹書房 (2008/12/25)
  • ISBN-10: 4812436834
  • ISBN-13: 978-4812436837
  • 発売日: 2008/12/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
竹書房より出版された同著者の「虚空に向かって猫が啼く」に続く2冊目の実話怪談集。

前回も淡々とした文章の短編をきりっとまとめていましたが、本作はそれに加えて自分の身に
起こったら実に厭な出来事に本を介して触れているような絶妙な感覚があります。著者は奇を
てらわない手堅い文章の積み上げで静かに臨場感を盛り上げてくれます。
話者からのヒアリング内容の挿入も、その社会背景・時代の空気が伝わってくるようなツボを
押さえたものです。そして話の最後の一文が後に引く余韻を残します。怪談の読後感として満
足度が高いです。

前著ともども、買って損をしない一冊です。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
凄く読みやすく2時間で読み切りました。本の表紙のイラストも文芸怪談風な感じで雰囲気を醸し出してます。第一夜から最終夜まで、コンパクトにお話がまとめられていて大変読みやすいです。私のお気に入りの話は、提灯行列(怖いと言うより、鮮やかな情景が目に浮かびます)、白い詰め襟(戦争の悲惨さが身に詰まされます)、恵比寿さま(私も、一度でいいから、こんな美味しい思いしたいです)、寝息(こんなに彼に愛されて幸せで羨ましい)、工事現場でその一(私は関西在住なので、神戸の大震災は他人事ではなく、悲しいです)、におう(女性の怨念が強く感じられ、怖いです)、お帰りなさいませご主人様(今、流行りのメイド系怪談です。この手の新しい怪談話は、西浦和さんの新骨頂とも言える怪談でしょう、おそらくパイオニア的な、まったく新しい作風です)、クゥケケケケ(怨念が渦巻いてる如く恐ろしいです)、十四人目の名前(月並みやけど、後からジュワーと怖い)、青い家(北野誠さんと西浦和さんのライブで聞いて、本を買うきっかけになった話)、河童(引きずり込まれてしまうなんて怖いです。創造の妖怪と私は思ってました)、地下のショーパブ(地下には色々な霊が集まってくるんでしょうね、怖い)、月明りの下で(物悲しい話ですが、月明りの情景が浮かびラストの話なんですが、読み終わった後、なんとも淫靡な気持ちになる話です)、この本を読み終えて私が思ったのは、西浦和さんて情緒的な新しいタイプの作風を感じさせる作家さんだと感じました。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ1000レビュアー
形式:文庫
シリーズ第2作目で,前作と同様,99話構成・短編仕立てになっています。

冒頭の第1話は,前作と同じタイトルの『猫が啼く』。
もしかすると,シリーズの第1話目として固定化されていくのでしょうか。

本作が前作とやや異なるのは,読後に「いやな感覚」がまとわりつく話があることです。連作である『クゥケケケケ』に特にそれを感じます。

また,実話怪談の性格上,きちんとした謎解きは期待できないのですが,それがなされないもどかしさを感じた話もありました。連作である『開かずの間』がそれで,因縁の存在を想像させますが,それがわからないまま終わってしまいます。

実話怪談は素材が豊富な反面,話の選定と切り口を工夫しないと読者に飽きられてしまう恐れがあると思います。
しかし,著者はこれを見事にクリアしています。

続編にも期待したいです。
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