当時まだ幼かった自分はスクリーンでこの作品を楽しむことが出来ず、TV画面でしか観ることが出来ていないのが非常に悔しい。前作の短編映画はBlu-rayに収録されているが、コッチはまだ未収録。いつか高画質・高音質で拝める日を心待ちにしている。
他のサイトレビューを見るとかなり手厳しい意見が多いようだが、これではこの映画本来の良さが伝わっていない。一肯定派の意見として、私はこの作品が大好きである。
自分が思うに『炎の絆』は、幽白にとってかなり貴重な作品である。
まず、ヒロインとして「ぼたん」がフィーチャーされていること。本編ではあまり取り上げられないキャラなだけに嬉しい点である。
そして、「ひなげし」や「黒鴉」の存在。霊界にもまだまだ色んな人が働いているらしい事が想像できるし、蔵馬には黄泉以外にちゃんと良き仲間がいたのか!と安心する。
ストーリーには賛否両論あるようだが、ただでさえ本筋から逸れるのが難しい『幽遊白書』で長編映画を作った当時のスタッフに拍手を贈りたい。仙水編の手前をタイミングとして描かれている本作だが、もし魔界に行った後の幽助達であったなら強すぎて敵とのストーリーを構築できないだろう。(笑)4人があの強さだから良いのだ。
なんだかんだ言って、クライマックスに幽助が冥界玉を霊界玉(?)に変化させるシーンは鳥肌が立った人も多いのではないか。4人が本当に力を合わせて戦うことなど滅多に無いのだから、「もしかするとこんな幽白もアリかも」と素直に楽しめばよいのだ。BGMの『精魂の勝利』(「戦いの果て」アレンジVer.)を聴くと今でも涙が出る。
改めて観るとセルアニメとして素晴らしいし、レイアウト・戦闘シーン・声優陣の演技も抜群だ。今時こんなに脂の乗った映画は無いだろう。EDテーマの『sayonaraは言わない』 (PERSONZ)は名曲だ。馬渡さんや高橋ひろさんと違った味を楽しんで欲しい。「H×H」「レベルE」で新たにファンになった方には是非とも一度観ていただきたい。※蔵馬にサービスシーンあり。