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幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
 
 

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫) [文庫]

クラーク , 池田 真紀子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

初版から36年後に書き直された新版、初の邦訳!SFを超えた「哲学小説」! 地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とはなにか? 異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。

内容(「BOOK」データベースより)

地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とはなにか?異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。

登録情報

  • 文庫: 452ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/11/8)
  • ISBN-10: 433475144X
  • ISBN-13: 978-4334751449
  • 発売日: 2007/11/8
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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80 人中、75人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ハヤカワ文庫と読み比べて, 2008/3/24
レビュー対象商品: 幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫) (文庫)
 2008年3月19日,アーサー・C・クラークが亡くなったとのニュースを聞きました。ハインライン,アシモフ,レム・・・。時代の移りかわりを感じます。これを機会に,冒頭が書き改められたという新訳文庫版と,以前に読んだハヤカワ文庫版を読み比べてみました。前に読んだのは30年前の中学生時代。その時は頭を殴られたような衝撃を受けたのですが,今読むとどんな感じだろうかと少し不安を感じながらの再読でした。
 話題の冒頭部については,確かに今となっては新訳版の方がすっきり入っていけるとは思います。とはいえ,あくまでも小説なのだから旧訳版が全然しっくり来ないかというとそれほどでもないという印象でした。小説が史実とちがうって批判する人はいないでしょうし,文学的効果もそれほど違うとは思えない。私見では好みの問題程度の違いだと思いました。
 訳文は,さすがに新訳の方がなめらかだと感じました。人称代名詞は少ないし,使わない言い回しもない。ではハヤカワの福島訳がそんなに違和感があるかと言われるとそうでもない。約40年前の訳だということを考えると,かえってその先進性に驚くほど。
 全体の読後感ですが,心配は杞憂でした。非常に面白く読めて,改めて感動。ガジェットの目新しさなどではなく,本質が名作なのだと思いました。若い頃は,新しい人類の未来を思って高揚感を覚えましたが,今回は袋小路の上帝(オーバーロード)に対するちょっとしんみりした共感が強かったのは,自分が年齢を重ねたからでしょうか。
 これから読むのであれば新訳でしょう。でも,私のように福島訳で育って「上帝の名はカレルレン」(新訳では「オーヴァーロード」,「カレラン」と表記)と覚えている人にとっては,ハヤカワ文庫版もまだまだ現役だと思います。
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85 人中、77人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 新たな第一部が読めるのはこれだけ, 2007/11/22
レビュー対象商品: 幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫) (文庫)
 アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』が光文社古典新訳文庫に登場した。「古典なのか?」と一瞬とまどうのだが、これが書かれた1953年は、日本で言えば三島由紀夫が『潮騒』を発表した前年。「やや古典」といえると思う。
 人類の文明を遥かにしのぐ他の文明から超巨大宇宙船(複数)がやってきて、人類を穏やかに支配している、というシチュエーションはSFファンのセンス・オブ・ワンダーを刺激するものである。支配といっても特に搾取したりしているわけではなく、地球総督を名乗るカレランというオーヴァーロードが、国連事務総長を通して人類にいろいろ勧告するというやり方で支配しているのである。なんで彼らがおせっかいにも人類を指導しているのか?というのが当時の人類にとっても、読者にとっても謎なのである。名作は良いミステリー作品でなくてはならない。
 ちなみに、この作品の第一部は1990年に書き改められたものであり、旧バージョンでは米ソ冷戦の影響があったものの、新バージョンではその影が取り払われている。この書き改められた第一部の日本語訳が読めるのはこの光文社版だけであるらしい。それだけでも読む価値がある。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 上には上が, 2009/10/25
レビュー対象商品: 幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫) (文庫)
私には、初期のクラーク氏の作品は、訳文が古くやや読みづらいのが難点でした。
また、著者の論理的な言い回しを、日本語にするとややくどい表現も多いかと思います。
”渇きの海”など。この新訳は、非常に読みやすいので、テンポ良く作品を楽しむことが
できました。

この作品は、非常にスケールの大きなものであり、宇宙の悠久をも感じさせて
くれます。表現は、平易ですが、後半に進むと、描かれている内容が圧倒的な広がり
をもって展開されていきます。

私が、おもしろいと感じたのは、
・オーバーロードの”風貌”、人間がそれを昔から感知していた点についての解釈。
・未知の宇宙人の背負っていた役割=”使命”が、そう単純なお話ではなく、
 アマデウスのサリエリのような、崇高な能力と自身との距離、宿命を理解する
 が故の悲哀。
・”宇宙の知”を支配?するヒエラルキーの存在。(まだ、上層があるのだろうか?)
といったところです。
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