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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
赤いマークがいくつも並ぶ超激辛,
By ノーツオンザロック (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 幼女と煙草 (単行本)
海外作家のブラック・ジョークは怖い。その皮肉は、容赦ない知性の刃と耐え難い毒をはらんでいる。しかも、海外ものとはわかっていながら、今、眼前にある日本社会を痛烈に皮肉られているような気さえしてくる。
貧困と人種差別ゆえにどこまでもノーテンキでからっぽな囚人が一夜にして得る大衆人気。規則に厳格であっても法には無知な官僚。冤罪を成り上がりの機会と焦る女性弁護人、たばこ会社、政治家、死刑反対、喫煙反対論者と、そのまた反対論者によるドタバタ。 一方、子育ての親のためにオフィスが全面開放され子供があたりかまわず走り回っているという情景。男子トイレに迷い込んだ女の子に対する性犯罪をまつりあげられる悲運。子供嫌いが小児性愛倒錯の状況証拠とされる皮肉。行政の矛盾をほじくり返してうさを晴らしている高学歴プチブルの人生。批判好きで常に主流に背を向けていた性格がゆえに向けられる悪意に満ちた復讐と排除のうねり。 この対照を軸に展開する本書を読み進むうちに、始めの笑いが、やがてこわばっていく。 ブラックものマニアにとっても、赤いマークがいくつも並ぶ超激辛だろう。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不思議と現代日本と重なる作品,
By ぴーす (神奈川) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 幼女と煙草 (単行本)
この作品を読んで一番ぞっとするのは
通勤しながら労働している壮年男性であろう。 なぜなら、ここに書かれていることが 実際に起こりえて、社会的に死ぬことは 私たちの日常にも存在しているのだから・・・と気づかされるのだ 子供と大人のパワーバランスが逆転し 誰もが子供になりたいと願う歪んだ社会 同じことをしていても報道のされ方一つで 180度違う見方をされてしまう社会 言われなき罪から死にまで至ってしまう社会 事件やテロがエンターテイメント化する社会 強烈な毒をもって読み手に迫ってくる作品でした。
5つ星のうち 3.0
この作品を通じて訴えたいこと、それには共感できる,
By
レビュー対象商品: 幼女と煙草 (単行本)
正義の名の下に跋扈する体制の欲望と、それを真に受け煽られる世論の付和雷同。
その危険性を訴える作者さんの意図にはとても共感します。 少々変わったお国柄を持つとある地域のとある場所で、何気ない日常を過ごす主人公の悲劇。 事態が壮大になるにつれて、シュールかつSFチックに混沌としていき、その潮流がついには国境を越え、 奇怪に変幻した世界の中心に、主人公が引きずられていく・・・。 そんなストーリー展開に、ウマいなあ〜、とため息をつきました。 ただ、ブラックコメディと謳っている割には、ジタバタしている感じがあまり伝わってこず、間延びしている部分もあれば、 発生する出来事をただ羅列してスピードを出そうとする箇所もあり、テンポのつけ方が悪かったような気がします。 凝っているけれど魅力的ではない文章に、ストーリーは面白いのになあ〜、とまたため息をつきました。 結末は、まあ、まあ陰々滅々です。僕は割かし平気でしたが、感受性の豊かな読者さんには、 最悪の読後感に苛まれるかもしれません。ただこの幕引きは、 この物語を引き締まったものにする為に必要なものだと思いますので、仕方ありません。。。
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