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幼女と煙草
 
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幼女と煙草 [単行本]

ブノワ・デュトゥールトゥル , 赤星絵里
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

サミュエル・ベケットに見出され、
ミラン・クンデラが絶賛する著者の問題作。


死刑を目前に控えた囚人は、最後の一服を要求した。しかし、刑務所の所長は完全禁煙の規則を盾にそれを拒否。事態は、煙草会社、法曹界、政治家を巻き込んで、奇妙な混乱へと陥っていく……。はたして、囚人は最後の一服を許されるのか?
一方、禁煙の市庁舎のトイレで煙草をくゆらせていた職員は、幼い女の子に現場を発見される。威嚇して追い払ったものの、職員には告発の手が伸びる。やがて、囚人と職員の人生は、皮肉な形で交差する。注目作家が放つブラック・コメディ。

内容(「BOOK」データベースより)

死刑を目前に控えた囚人は、最後の一服を要求した。しかし、刑務所の所長は完全禁煙の規則を盾にそれを拒否。事態は、煙草会社、法曹界、政治家を巻き込んで、奇妙な混乱へと陥っていく…。はたして、囚人は最後の一服を許されるのか?一方、禁煙の市庁舎のトイレで煙草をくゆらせていた職員は、幼い女の子に現場を発見される。威嚇して追い払ったものの、職員には告発の手が伸びる。やがて、囚人と職員の人生は、皮肉な形で交差する―注目の作家が放つブラック・コメディ。

登録情報

  • 単行本: 202ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/10/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4152090731
  • ISBN-13: 978-4152090737
  • 発売日: 2009/10/9
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 257,762位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
海外作家のブラック・ジョークは怖い。その皮肉は、容赦ない知性の刃と耐え難い毒をはらんでいる。しかも、海外ものとはわかっていながら、今、眼前にある日本社会を痛烈に皮肉られているような気さえしてくる。

貧困と人種差別ゆえにどこまでもノーテンキでからっぽな囚人が一夜にして得る大衆人気。規則に厳格であっても法には無知な官僚。冤罪を成り上がりの機会と焦る女性弁護人、たばこ会社、政治家、死刑反対、喫煙反対論者と、そのまた反対論者によるドタバタ。

一方、子育ての親のためにオフィスが全面開放され子供があたりかまわず走り回っているという情景。男子トイレに迷い込んだ女の子に対する性犯罪をまつりあげられる悲運。子供嫌いが小児性愛倒錯の状況証拠とされる皮肉。行政の矛盾をほじくり返してうさを晴らしている高学歴プチブルの人生。批判好きで常に主流に背を向けていた性格がゆえに向けられる悪意に満ちた復讐と排除のうねり。

この対照を軸に展開する本書を読み進むうちに、始めの笑いが、やがてこわばっていく。

ブラックものマニアにとっても、赤いマークがいくつも並ぶ超激辛だろう。
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
 正義の名の下に跋扈する体制の欲望と、それを真に受け煽られる世論の付和雷同。
その危険性を訴える作者さんの意図にはとても共感します。

 少々変わったお国柄を持つとある地域のとある場所で、何気ない日常を過ごす主人公の悲劇。
 事態が壮大になるにつれて、シュールかつSFチックに混沌としていき、その潮流がついには国境を越え、
奇怪に変幻した世界の中心に、主人公が引きずられていく・・・。
 そんなストーリー展開に、ウマいなあ〜、とため息をつきました。

 ただ、ブラックコメディと謳っている割には、ジタバタしている感じがあまり伝わってこず、間延びしている部分もあれば、
発生する出来事をただ羅列してスピードを出そうとする箇所もあり、テンポのつけ方が悪かったような気がします。
 凝っているけれど魅力的ではない文章に、ストーリーは面白いのになあ〜、とまたため息をつきました。

 結末は、まあ、まあ陰々滅々です。僕は割かし平気でしたが、感受性の豊かな読者さんには、
最悪の読後感に苛まれるかもしれません。ただこの幕引きは、
この物語を引き締まったものにする為に必要なものだと思いますので、仕方ありません。。。
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By Null
形式:単行本
日本でも子供(最近は「子ども」表記が推奨されてきている)をやけに尊重する社会になって、むしろ母親たちの「妊婦様」や、ベビーカーを遠慮なく使う「ベビーカー様」だとか、社会問題になっているとまでは行かないにしろ、いくらか社会との歪みを起こしている。

この作品の、一つの部分についても同じことで、あまりに子供を尊重することで、大人社会というものが蔑ろにされている、ということだろう。
日本で言うと、林真理子と上野千鶴子が「アグネス論争」をやっていたころは、大人社会に子供を入れるな、という主張にも説得力があった。「子供はそもそもまだ人間になっていない存在だ」という、以前の西欧の価値観に則って、社会は自立した大人でのみ構成されるべき、というような価値観、本書で述べられている価値観があったからだ。
林真理子は、アグネス論争のせいもあって、自分の子供のことはエッセイなどに書かないようにしている。ちゃんと「大人」の文化を守ろうという心がけだろう。それが、最近の「ママタレント」の増加のように、子育て、子供と自分の関係、というのを全面に出したタレントが、支持と人気を得て、なんとなく子供抜きの文化が貧弱になっているのか、とも感じる。うん、たしかに子供も健康も大事だろうが、それがすべてでもないだろう。

大人の文化…結局それは、喫煙と飲酒だろう(労働の後の。別の文化的なこともあるにしろ)。飲酒はまだ残っているが、この作品で風刺しているように、喫煙はどんどん難しくなってきている。
ただ、トイレで喫煙して、窓から捨てるってのはどうも。せいぜい便器に流せばいいのに。その辺り、よくいる乱暴な中年男、ということを強調したかったのだろうか。

また、「幼女」ということだと、日本と西欧社会の厳しさはまた違う。もちろん日本も年々厳しくなってきているが。

案外読みやすかった。ウィットとユーモアの効いたカリギュラ(風刺)といった感じの作品です。
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