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また、父親として、一人の男として、作品中に自分自身を何度も投影しながら読み進み、いろいろと考えさせられた作品でもありました。重松清さんの書いた小説はいろいろ読みましたが、個人的には未だこの作品を超える重松作品には出会っていない、というのが率直な意見です。結婚生活、家庭、子育て、離婚等々、自分が実際に経験していること、また経験はしていないけれど今後経験する可能性が否定できないようなことについて、一人のごく一般的な男性の等身大の視点で書かれており、とても感情移入し易かったです。どのような経緯があって版が重ねられなくなったのかは知る由もありませんが、このような素晴らしい作品が世に出回らずにいる、というのは、社会、文化にとって大きな損失であると言っても過言ではないと考えます。入手は非常に困難ですが、古書店や図書館等で見かけたら、是非多くの人に読んで頂きたい作品です。
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