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72 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
知ることから始まる,
By nao (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 幼い娼婦だった私へ (単行本)
前半は著者の少女時代の原体験、後半は人身売買を根絶するための活動が記されている。少女時代の体験は、すさまじい。物心つかないうちに斡旋宿に売られ、何のためにそこにいるのかも理解できないでいる少女を待っていたのは性的暴行、虐待の日常。鎖につながれるというのだ。逃げても逃げても追い戻される。使い回され、使えなくなったら捨てられる。少女たちは生きる気力を失い、逃げることすら諦める。そこに人間としての尊厳は全くない。 自分とそう違わない年齢の著者の体験には、身につまされる思いで本当に辛かった。と同時に、現在までの精力的な活動に尊敬の念を覚えた。 著者の強いメッセージを一人でも多くの人に受け止めてほしい。
57 人中、56人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
あまりに過酷な少女達の現実,
By marikyon (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 幼い娼婦だった私へ (単行本)
カンボジアを始め、ベトナム・タイなど、少女の性的搾取を目的とした人身売買とその現実が、著者自らの体験と、その後の「アフェシップ(被害者の救出と社会復帰の援助を通して人身売買と闘う非政府組織)」の活動を通して淡々と綴られる。 その現実は、時代が違うのではないかと思うほど 今の日本に居ては想像をはるかに越えている。 警察や裁判も 金の力で容易く動いてしまうカンボジアにあって、この現実と闘う助けとなるのは 国際的な理解と支援、そして何より「…苦痛の重荷をわかちあうために、訪ねてきてくれることを願っている。」と訴える。 重たい現実に直面しながら、時に崩れ落ちてしまいそうな自分を奮い立たせ 闘い続ける彼女の苦痛の重荷を、 この現実を知ることで少しでも分かつことが出来るだろうか。
53 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
彼女を知ればわかること,
By 栗田まゆ (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 幼い娼婦だった私へ (単行本)
これまで、中東やインドの女性のくるしみしか、目が届かなかったが、はっと気付くことが出来た。長い紛争で荒廃したカンボジアの国土に穏やかで礼節ある暮らしが戻ることを、心から祈りたい気持ちになった。 父や母がわずかなお金で幼い娘を売る。 昔の話ではなく、現実に21世紀のアジアでおこっている事実だ。 売られた娘は、暴力のほか、脅し、エイズ、麻薬、自殺がまってるだけだ。 ソマリーの意志と行動力には、目を見張るものがある。 彼女の孤軍奮闘にいち早く、敬意と支援の手を伸ばしたスペイン、 そしてフランス、アメリカ・・・。 今年二月開催されたトリノ・オリンピックで、代表として選ばれた八人の女性がオリンピック旗をもって入場した。 アジアから選ばれたのは、ソマリー・マムである。 彼女のことを知っていた日本人ていったい何人くらいだろう。 荒削りな表現や、たどたどしさ、ドキュメンタリー自伝らしさ、これらは嘘や誇張のないことの証だ。 彼女を知れば、何かが掴めるような気がした。
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