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幻視時代
 
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幻視時代 [単行本]

西澤 保彦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

文芸評論家の矢渡利悠人、彼の高校の後輩にして小説家のオークラ、編集者の長廻の三人は、立ち寄った写真展で、ある一枚の写真の前に釘付けとなった。18年前の大地震直後のその画面には、瀕死の恩師・白州先生と大学生の悠人、そして一人の少女が写っていた。少女の名は風祭飛鳥。悠人の同級生であり、淡い初恋の相手…。しかし、大地震の4年前に起きた「女子高生作家怪死事件」の被害者で、この時すでに死亡していたはず―!?心霊写真なのか?いや、飛鳥が生きているのか!?22年の時を超え、悠人ら三人が超絶推理の末、辿り着いた迷宮入り事件の全貌と、驚愕の真相とは!?書き下ろし長篇ミステリ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西澤 保彦
1960年高知県生まれ。米国のエカード大学創作法専修卒業後、高知大学助手などを経て執筆活動に入る。95年に本格ミステリ作品『解体諸因』でデビュー。以降、SF的設定と本格推理の融合や、パズラー的推理など、独自の作風で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 266ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/10)
  • ISBN-10: 412004159X
  • ISBN-13: 978-4120041594
  • 発売日: 2010/10
  • 商品の寸法: 19.6 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 459,416位 (本のベストセラーを見る)
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By yohu
 「死んでいるはずの少女が、写真に写っていた」、という冒頭の謎は、充分に魅力的だ。例によって著者独特の、「時空を越えて事件を解決する」云々の話かと思ったら、どうしてどうして、ちゃんとした?本格ミステリである。最近読んだ著者の作品の中では、ダントツの出来栄え。
 この小説がどうして、「2010年ミステリ・ベスト10」に選ばれなかったのか? 内容の骨子は、「書かれた小説が、関係者の運命を翻弄する」、というお話だが、この小説自体が、翻弄される運命にあったのか、と勘ぐりたくなる。ミステリ・ベスト10なんて、小さい小さい、と思わせるほど、著者の近作の中では傑作である。
 ラストがほろ苦く、余韻が残る。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
上手い! 2011/1/16
By kaz VINE™ メンバー
様々なミステリーを操る奇才西澤保彦氏による書き下ろし作品です。

22年前、18年前、現在の3つの時間軸でそれぞれの事件が交わっていくというプロットの妙が秀逸です。1枚の写真から、紆余曲折を経て、主人公が時空を超えた真実を解明するという流れは、読者を一気に作中に引き込みます。

さすが西澤氏、上手いです。プロットもリーダビリティもトリックも、そして解決もハイレベルです。とくに真相究明においては、主人公を含む3人が知恵と推理を出し合って、様々な仮説を検証し、否定し、さらなる仮説を検証していくというループが何十回と繰り返された末に、真実に繋がります。この辺りに手抜きが全く無いのがミステリー好きにはたまりません。

手放しで喝采を送りたいところですが、唯一写真の少女の謎についてだけが少し無理が感じられ、実はこれは本書で最初のキーとなる部分であるだけに、残念でした。いっそ、ここは無くてもよかったのではとも思いました。

というわけで星を一つ減らしましたが、十分に楽しめる作品であったと思います。なお、時代設定が私と同世代というのも加点要素ではあります。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
一枚の写真に写ったいるはずのない少女をめぐる話。

はたしてSFなのか、ミステリなのか、青春回顧録なのかぎりぎりまで読者を翻弄するので飽きさせない。
終盤にかけて一気に物語が完結に向うが、それすらも正しいのか否か想像の幅が広がります。

期待以上におもしろかったです。
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