知人の紹介で本を読んでみて、とても意外だったり知らないことが沢山ありました。特に、幻聴が消えた後で著者が感じた孤独感や自立への恐れはとてもわかる気がしました。良くも悪くも30年以上生きてきたメンタルヘルスシステムからいきなり放り出される不安は大きな危機なのだと思いました。また、精神疾患は個々人の「魂」までも破壊することはないが、その隠された健全性が外から見えにくいために誤解を受けやすい状況が続くのだとも思えました。著者がその状況を少しでも改善したいと自分の病の重い時期から、自分なりの活動をしていたことは考えさせられました。彼は重い病との生活の中でどんな気持ちで活動と取り組んでいたのかもっと詳しく聞きたいように思ったので、本を書き上げてすぐご本人が亡くなったのは惜しいことだなあと思います。
日本でも少しづつ当事者が発信を始めているので状況を改善させるための新しい努力が必要なのだと感じました。