なんて殺し文句、一度は云われてみたいものです。
若旦那がニブいのか、与三郎の情が深いのか、見ていてじれったくもあり、
微笑ましくもあり、妖しくいたずらに睦む二人。膝枕とか、間接キスとか、
目隠し鬼ごっことか、後ろから抱きしめる仕草とか、ひたひたと飽和状態になって
滴り落ちるような色気が返って艶かしく、着かず離れずな関係でも互いの想いは真っ直ぐで、
なんだかあてられっぱなし!という感じでした(笑)
あいかわらず内容は複雑で、人間関係や時間軸に戸惑うところもありますが、
そこはいつもの市子節といったところで。
さらっと読み飛ばすのではなく、美しい情景と言葉の遊びをひとつひとつ噛み締めながら、
ゆっくりじんわり愉しむ作品だと思います。
年に一回か二回しか描き下ろされないためか、最初は絵が安定していないところもありますが、
カラーページはいつ見ても絶品。
裏表紙の雪の舞い散る中、同じ羽織で肩を寄せて夜道を行く二人が一番のお気に入りです。
素晴らしい…。最近の今 市子作品の中では一番のお気に入り。次巻はまた三年後ですか?(笑)
徐々に進展しつつある二人なので(楽園まで〜の例もありますし)大いに期待しております♪