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幻想の未来/文化への不満 (光文社古典新訳文庫)
 
 

幻想の未来/文化への不満 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

ジークムント フロイト , Sigmund Freud , 中山 元
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

フロイト,ジークムント
1856‐1939。東欧のモラビアにユダヤ商人の長男として生まれる。幼くしてウィーンに移住。開業医として神経症の治療から始め、人間の心にある無意識や幼児の性欲などを発見、精神分析の理論を構築した。1938年、ナチスの迫害を逃れ、ロンドンに亡命。’39年、癌のため死去

中山 元
1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 439ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/9/6)
  • ISBN-10: 4334751407
  • ISBN-13: 978-4334751401
  • 発売日: 2007/9/6
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.9 x 2.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:文庫
晩年のフロイトが、西洋文化とりわけその中心にあるキリスト教を、精神分析の視点から批判した書。「文化」とは、人間が自分の動物的で盲目的な欲望をコントロールするための、自己調教装置の総称である。その中心は道徳や宗教であり、幼時から人間に欲望の断念と社会規範を脅迫的な形で刷り込んでゆく。神経症とは、このような規範が動物的欲望を抑圧するところに生み出されるきわめて人間的な現象なのだ。フロイトは、文化、芸術、宗教のすべての現象の中に、この神経症的症状を読み解いてゆく。中山氏の新訳は、論旨の骨格を浮かび上がらせて、切れがよい。旧訳と比べよう。「芸術は、文化の要求に応じて我々が行ってはいるものの、魂のもっとも深い部分では今なお未練を残している最古の願望断念に対する代用満足であり、したがって、この願望断念のために捧げられた犠牲から生まれる不満をなだめるには、一番適している」(人文書院版著作集3)。「芸術とは、ごく原初的で、今なお人間のもっとも深いところで感じられる文化による放棄の命令の代償としてもたらされる満足であり、文化のために捧げられた犠牲との和解をもたらすものに他ならない」(中山訳、p28)。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
訳がいい 2008/3/26
形式:文庫
やっぱりフロイトさんは面白い。
中山元さんの訳も良かったのかな?
フォントが割と大きめで、中身が細かいタイトルに分けられているのでなかなか読みやすい構成になっています。
巻末に詳しい解説や、年譜がついているところも嬉しかった。

「幻想の未来」は、なんとも大胆な内容ですね。
ユダヤ人であるフロイトさん視点からの、宗教についての言及です。
人間について考えるのであれば、やはりその背景にある思想の基となる、宗教のありかたや文化について考えていくことは重要なのだなと思いました。日々、人間の言動に影響を与える重要な要素だと思うので。
「文化への不満」は、タイトルが良いな〜と思った。
そうか、そういう「不満」があったのか、、、と思わせてくれます。やはり「性欲」とは切っても切り離せないのね。。。
彼の苦しみが伝わってくるようです。
それから、「愛」について語られているところが、この中では一番興味深かったです。今のわたしにとって。
最後の「人間モーセと一神教(抄)」も面白かった。
「モーセと一神教」の論文のほうも読んでみたくなりました。
次はそれにします。

この本は、結構入りやすい割にはフロイトらしさが良く出ているなぁと思います。
かなりお薦め☆
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By black
形式:文庫
フロイトによる、文化および宗教への批判の書です。

頭から全否定ではなく、反対意見も織り交ぜながら「現状でいいのか?」といった感じで、様々な角度からじわじわと攻めていきます。

日本には無宗教者が多いと思うので、読む前から毛嫌いするということもあまりないのではないでしょうか。

世の中に漠然と不満のある人、聖書を読んだり教義を聞いたりした時に、「は?」と疑問を持ったことのある人は少なくないはず。

それぞれの論文が書かれたのが約80年前ですが、その時代の偉人も同じように感じていたことがよく分かります。

現代の書ではありませんが、扱っているテーマが現代にも通じているので、フロイトにちょっとでも興味があれば読んでみてもいいと思います。

確かに簡単に読める内容ではないのですが、訳がとても読みやすいし、解説も長めにされているので、心理面からのアプローチが知りたい人はぜひ一読を。

フロイトに欠かせない単語にはしっかり説明がされているので、入門者にも優しい作りになっています。
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