発売が少し遅れたが、そのぶん、面白さが増したような気がする。この新装なった氷室シリーズには、作者の力がすごく入っていると感じた。
プロローグと第1章は、魔界百物語の公式サイトで読んでいたが、改めて最初から読み始めた。一気の読了。いやあ、全2作もいいけど、この作品が一番好きだ。
テンポ感のある展開。謎をふんだんにちりばめておいて、それをどう収束していくのか、と思って読んでいたが、見事な終わらせ方だった。作者の構成力に脱帽である。
奇術師が犯人なのかどうか。そこに、意外な盲点。気づきそうで気づかない。うまいものだなあ、というのが実感だ。
次の第4弾は「殺人者の舞踏会」というタイトルからして、興味をそそられる。QAZのことも気になるし、作者が公式サイトに書いている『「神」に近づく対照的な2アプローチ』はどう関係してくるのか……。
「魔界百物語」シリーズ、とにかく早く第5弾まで読ませてくれ、というのが正直な気持ち。こんなに待ち遠しいリーズは久しぶりのこと。見事、作者の術中にはまってしまっているのだろう。