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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
言葉というものが成しうる映像描写の極致,
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レビュー対象商品: 幻影の書 (単行本)
非常に端正な文体で綴られる物語は、極めて魅力的だ。また、人物造形の素晴らしさも、相変わらずである。しかし何よりも本作品での魅力は、その映像的、視覚的描写力に尽きるだろう。物語の前半、知られざる名優(?)たるヘクター・マンの出演作品を追い求める「私」が観た数篇の無声映画、そのひとつひとつのリアリズムは如何だ。細部に至るまで極めて緻密に描ききる筆力、そしてそれを完全に映像として描写している著者の壮絶なまでの幻視・・・まさに圧倒的というよりない。そしてそれは、物語の後半で更なる深みへと突き進む。若きヘクター・マンが浮沈の末に辿り着いた地で、密かに創られた幻の映画・・・文字を読みながらにして、我々は映像を観ることになる。 オースターの最高傑作? 過去の作品との比較に意味はない。過去の作品には過去の作品の素晴らしさがある。そしてこの作品にはこの作品の素晴らしさが。それでいいではないか。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
圧巻のストーリーテリング,
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レビュー対象商品: 幻影の書 (単行本)
次のページで何が起こるのか気になって、一気に読めました。著書の過去の作品によくあった、内省的な方向へは進まず(そこがこの著者の良さなのでしょうが)、 孤独、静謐さを保ちながら実際的な物語が展開していきます。 ちゃんとしたオチも与えられて、単純に物語としてはオースターの最高の物だと思います。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
オースターの作品の中でも一番かな,
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レビュー対象商品: 幻影の書 (単行本)
久しぶりにオースターの新刊が出たので、早速読んでみた。この本の評判は聞いていたんだけど、翻訳されるまで結構時間がかかっていたので、楽しみにしていた。評判どおり、今までのオースターの作品の中でも一番、面白かった。面白かったという表現では、足りないな、感動するぐらい美しい小説だった。 あまりにも、感動したので、読み終えたくなくなり、速読派の自分なのに、何日もかけてゆっくり読んでしまった。 無声映画時代の俳優とそれを題材にした本を書いた大学教授の二人の人生をうまく交錯させて、人生の喪失感を無類のストーリーテリングで読ませる。 ラストも胸が詰まった。 いい小説だった。 『マーティン・フロストの内なる生』っていう映画は見てみたい。
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