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62 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
手法をガラット変えた続編だが、やはり傑作!,
By
レビュー対象商品: 幻夜 (単行本)
手法を全く変えて、その後を描いた「白夜行」の続編。一見、前作とは関係のない登場人物の話が続くのだが、徐々にシュークリームや「風とともに去りぬ」のエピソードなどで、主人公の正体が明らかになるあたりから、ゾクゾク感が増し、すべてのピースが組み合わさり、前作とのつながりがクリアになるにつれ、東野さんらしい、緻密さを堪能した。 一点、不満としては、彼女が守ろうとしたものが何だったのか?ということが、明らかにされなかったことだろうか? 本作の美冬が抹消したかった過去については、2作をちゃんと読んでいれば分かるのだが、彼女がスカーレットオハラに憧れ、同じように生きたいと思ったのなら、彼女の恐るべき行動にも、何かスカーレットと同じような、他の何物も優先させてでも守りたい、一つ筋の通った行動原理みたいなものが存在するはずなのだ。 残念ながら、2作を通じても、その行動原理は明らかにはならなかった。ただ、このラストからすると、もう一つ、続編が書かれるに違いない。 PS.「白夜行」「幻夜」を完全に理解するためには、「風とともに去りぬ」のストーリーを知っていることが必要です。これを機会に、是非読んでみましょう。
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
テンポの良い物語の展開は、流石!,
By ヒロゴン (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7)) (文庫)
白夜行もそうであったが、読み終わった時になんとも後味が悪い。しかしながら、読んでいる時は、東野氏のテンポの良い物語の展開と、先が気になるストーリー性で、時間を忘れて読みふけてしまう。 それにしても主人公の美冬は、恐ろしい。自分の今後の人生において、このような人間と出会わないことを祈りたいと思う。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「白夜行」ありきの作品。,
By
レビュー対象商品: 幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7)) (文庫)
まず、お願い。今作品を読む前に、必ず「白夜行」を読むこと。 そうしないと、美冬の人格理解、亮司と雅也の対比、 他人を犠牲にしてまでの幸福、女の心根など、作品を楽しめる 要素が半減、いや、80%減する。 続編であるか否かは問題にしないつもりであるが、両作品の 「根底に流れているもの」は、セットで読まないと深く 心に響いてこない。 「白夜行」ほどのインパクトはないにしても、 雅也が亮司とは違い、我々側の人種であることで、 葛藤ややるせなさ・恐怖などが実感できる。 だからこそ、雅也の科白や心情・行動はオープンに したわけであろう。 美冬の終盤の壊れようは、確かに賛否両論あるが、 これじゃないと、最後のシーンへの収束感につながってこない し、この終わり方はこれで、勧善懲悪にしてしまっては、 凡作になってしまっていた、と感じる次第だ。 というより、この終わり方だからこそ、我々読者は、 続編への期待を持たずにいられないのだから、それで いいんだと思う。 蛇足だが、美冬を見ていて、宮部氏「火車」の、 主人公:新城喬子を思い出したのは、私だけだろうか? あの人も絶世の美女で、心情は全く霧の中だったな。
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