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幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)
 
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幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) (文庫)

天童 荒太 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

天童 荒太
1960(昭和35)年、愛媛県生れ。’86年、「白の家族」で野性時代新人文学賞を受賞。映画の原作、脚本を手がけたのち、’93(平成5)年、『孤独の歌声』が日本推理サスペンス大賞優秀作となる。’96年、『家族狩り』で山本周五郎賞を受賞。2000年、『永遠の仔』で日本推理作家協会賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 4.0 静かなる出だし, 2005/1/24
By tkselement (山口県) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
 天童荒太さんの小説の文庫化はやはり普通では終わりません。「孤独の歌声」同様、再構成され新たに書き下ろされた準新作のような形になっています。もっともこちらのほうはほぼ一新され、単行本時の表現は皆無と言って良いほどリスペクトされています。
 まずその第1巻ということでこの部では主軸となる3人の登場人物の紹介がてら、それぞれに今後のキーポイントとなる事件の種を植え付けている章となっています。単行本を読んだ方ならある程度ストーリーは見えてくるでしょう。そして改めて、数々の伏線がすでに多く含まれている事を発見できて楽しめると思います。ただの文庫化では有りませんので、単行本を読まれた方ももう一度読んで見ても面白いと思いますよ。
 なお単行本に比べて残酷描写が少し押さえられているのも特徴。単行本版のショッキングさに抵抗があった人には良いと思います。今回はあくまで人物で話を見せようと言う作者の意図が在るような気がしました。(第2部以降はどうなるかわかりませんが。笑)
 なお、文庫版にはすべて著者のあとがきがあり、どうしてこのような形になったのかの解説がありますので、そちらを読まれるとなおいっそうこの作品のメッセージがわかりやすいようになっています。
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40 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 2004年の出版界最大のニュース, 2004/1/27
By ナツナオ - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
本作品は、95年11月に発刊され山本周五郎賞を受賞した「家族狩り」の文庫化にあたり、作者が全面的に書き下ろした新作である(家族狩りの文章を1行も使っていない!)。本作の第1部を皮切りに、全5作が毎月発刊される。
残虐な方法で夫婦が殺害され、その子供が自殺体で発見されるという事件が相次いでおこる。子供たちは事件前から家庭内暴力を起こしておりその果てに起きた事件として処理されるが、事件現場に立ち会った警部補・馬見原は、その結論に疑問を抱く・・・。一方、作品に登場する主要な登場人物それぞれが「家庭・家族」にトラブル・トラウマを持っており、第1部では主に馬見原の事情が描かれる。
「家族の崩壊」と「そのしわ寄せに苦しむ弱者・子供」という本作品のテーマは、99年の大ベストセラー「永遠の仔」に通じるテーマである。「家族狩り」が発刊された95年当時と比べて家族を取り巻く状況は悪化し、様々な事件が現実に多発している。これらの社会情勢の変化にあわせ、作者がどの様なメッセージを私達に与えてくれるのだろうか?
いずれにせよ、発刊を待ち焦がれただけあり、一気に読了させてもらった。期待に違わぬ出来で、ミステリーファンならずとも絶対買いである。一方、第2部まで1ヶ月も待たなくてはならないというのは拷問に等しい。あなたは毎月読みますか?それともまとめて読みますか?
本シリーズは2004年の出版界最大のニュースとなるであろう。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 作家の使命感が伝わってくる、重い作品, 2007/3/15
By まる・ち (八王子市) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
 重い話である。しかしこのテーマに正面から向き合って、ストーリーを語り尽くさなければならない、と言う作家の使命感が伝わってくる。凄い作家だ。昔だったら石川達三、ちょっと斜に構えたら倉橋由美子などが取り上げそうなテーマに思える。
 家庭内暴力を切り口に、親子の愛、対話の重要性、人同士の信頼とその回復など、いろいろな課題を筆者は投げかける。各登場人物には言動に至る理由があり、アプローチの仕方には硬軟があるが、みんなそれなりの正当性がある。彼らは自分の中の二面性に気づき悩み苦しむのだが、自分一人では問題を処理しきれず悶々として追いつめられてしまう。彼らを救うことが出来るのは対話が出来る相手だ。対話が理解を生む、まずは対話に至る道を切り開くこと。そういうメッセージも発信しているようだ。ここに作家の信じる人間の本来の姿、救いに至る道があるように思える。登場人物も読者も、そしておそらく作家自身も答えを見いだそうともがいている。・・・そんな印象を抱きながら読んでいると文庫版5分冊もあっと言う間だ。
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投稿日: 17か月前 投稿者: kirin70

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投稿日: 23か月前 投稿者: teeakira

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投稿日: 2007/9/9 投稿者: kuu

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投稿日: 2006/3/25 投稿者: kでら

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