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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
2004年の出版界最大のニュース,
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レビュー対象商品: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) (文庫)
本作品は、95年11月に発刊され山本周五郎賞を受賞した「家族狩り」の文庫化にあたり、作者が全面的に書き下ろした新作である(家族狩りの文章を1行も使っていない!)。本作の第1部を皮切りに、全5作が毎月発刊される。残虐な方法で夫婦が殺害され、その子供が自殺体で発見されるという事件が相次いでおこる。子供たちは事件前から家庭内暴力を起こしておりその果てに起きた事件として処理されるが、事件現場に立ち会った警部補・馬見原は、その結論に疑問を抱く・・・。一方、作品に登場する主要な登場人物それぞれが「家庭・家族」にトラブル・トラウマを持っており、第1部では主に馬見原の事情が描かれる。 「家族の崩壊」と「そのしわ寄せに苦しむ弱者・子供」という本作品のテーマは、99年の大ベストセラー「永遠の仔」に通じるテーマである。「家族狩り」が発刊された95年当時と比べて家族を取り巻く状況は悪化し、様々な事件が現実に多発している。これらの社会情勢の変化にあわせ、作者がどの様なメッセージを私達に与えてくれるのだろうか? いずれにせよ、発刊を待ち焦がれただけあり、一気に読了させてもらった。期待に違わぬ出来で、ミステリーファンならずとも絶対買いである。一方、第2部まで1ヶ月も待たなくてはならないというのは拷問に等しい。あなたは毎月読みますか?それともまとめて読みますか? 本シリーズは2004年の出版界最大のニュースとなるであろう。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
作家の使命感が伝わってくる、重い作品,
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レビュー対象商品: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) (文庫)
重い話である。しかしこのテーマに正面から向き合って、ストーリーを語り尽くさなければならない、と言う作家の使命感が伝わってくる。凄い作家だ。昔だったら石川達三、ちょっと斜に構えたら倉橋由美子などが取り上げそうなテーマに思える。家庭内暴力を切り口に、親子の愛、対話の重要性、人同士の信頼とその回復など、いろいろな課題を筆者は投げかける。各登場人物には言動に至る理由があり、アプローチの仕方には硬軟があるが、みんなそれなりの正当性がある。彼らは自分の中の二面性に気づき悩み苦しむのだが、自分一人では問題を処理しきれず悶々として追いつめられてしまう。彼らを救うことが出来るのは対話が出来る相手だ。対話が理解を生む、まずは対話に至る道を切り開くこと。そういうメッセージも発信しているようだ。ここに作家の信じる人間の本来の姿、救いに至る道があるように思える。登場人物も読者も、そしておそらく作家自身も答えを見いだそうともがいている。・・・そんな印象を抱きながら読んでいると文庫版5分冊もあっと言う間だ。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
暗い本だね。,
By kでら "Mへい" (東京都北区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) (文庫)
人は裏表がある。表向き仕事一直線で、硬いと思われる人でも裏じゃ浮気だ裏取引だと…。 自分の家ではそんなことと思うかもしれないけど、意外と分からんもんです。 と思わされてしまうのがこの人の本。 うつ病・アルツハイマー・不登校・家庭内暴力など様々な「痛い」事項を、痛々しく、切実にぶつけてくる。 重いですが、考えさせられます。
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